僕、「子育て」や「教育」はすべての人の共通項だと思うんです。
だって、人間という生き物は、誰かに「子育て」をしてもらったか
らこそ、「今」があるんですもん。
たとえ、現在、子育てをしていない人でも、必ず「子育て」を受け
てきたはずです。
だから、 いろんな人が集まって子育ての話をすると、いろんな知識が集まります。
たとえば、こんな話を聞いたことがあります。
「ゆでガエル」の話です。
これは、カエルを使った、ある実験のお話なんです。
カエルを、お湯が入ったビーカーの中にポンといれます。
「熱ちちっ!」
カエルは、あわててビーカーから飛び出してきます。
けっして、ゆでガエルにさせられることはありません。
ところがです・・・。
今度は、水が入ったビーカーの中に入れてみます。
もちろん、カエルは気持ちよさそうに泳ぎます。
この状態から、実験者は、少しずつ、少しずつビーカーを熱してい
くんです。
じわ、じわ、じわ、じわですね。
すると、どうでしょう・・。
カエルはゆでられていることに気づかずに、熱湯になっても泳ぐん
だそうです。
そして、ゆであがって、とうとう死んでしまう。
死ぬまで熱さに気づかないということです。
この話は、カエルにとって、きっと恐ろしい話だと思います。
そして、僕にとっても、とても恐ろしい話でもありました。
ひょっとすると、僕は、じわじわと熱を加えられているかもしれ
ません。
今の僕は、ゆでられている途中かも・・・。
何に・・・?
大きな大きなもの、そう、たとえば、社会、習慣、世間、そんな、
ばくとして、何か、得体の知れないものに、ゆでられているかも
しれません。
それに、気づかずにいるだけなのかも。
いや、ひょっとすると、もうゆであがった状態かもしれません。
いかん、いかん。
よし、これからは、注意深く、外の世界を見ていくぞ。
そんなふうに思わせてくれた「ゆでガエル」の話でした。
ああっ!
もしかしたら、僕、子ども達をしっかりゆでつつあるのかも・・。
まずいなあ・・。
ではでは、また来週。