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【0】ちょっと。
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●蚊が増えました。

 フライを揚げていたら、足もとに2匹。

 手も足もでない。

 とてもいやな状況でした。

●ふと思いました。

 蚊に、花の蜜の味を教えたらいいんじゃないか。

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【1】今回の発信
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 「和音」
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学生時代からギターが好きでした。

バンドなんか組みましてね。

フォーク世代なんです。

かぐや姫とかチューリップ、アリス、吉田たくろう、さだまさし。
みんな好きでした。

もう30年近いんですが、ぜんぜん上手くならない。
でも弾くんですよ、今も。
新しいところでは「涙そうそう」。
あれ、いいですねえ。家族で唄います。

で。
今回は、ギター演奏と切っても切れない「和音」について書きます。

和音。
いくつかの音を組み合わせて作った音ですね。
小学校の授業でも出てきますから、なじみの言葉かと思います。

どうぞおつき合い下さい。

たとえばです。
「ド・ミ・ソ」を同時に弾くと、何ともスキップしたくなるような
音になります。

花畑のイメージかなあ。
そうそう、「結婚しようよ」なんて曲はこの和音から始まります。

で、ですね。

「ソ」の替わりに「ラ」を入れるとどうなるか。

つまり「ド・ミ・ラ」の和音です。

おもしろいことに・・。

これが、スキップどころか、聴きようによっては、うなだれて足を
ひきずるような音になっちゃうんです。

あの悲しき名曲、「精霊(しょうろう)流し」の出だしはこの和音
です。

曲をご存じない方もたくさんいらっしゃるでしょうから、
わかりやすく、並べて書きますね。

2つの和音は簡単に比較するとこうなります。

「ド・ミ・ソ」は明るくきこえる。
「ド・ミ・ラ」は暗い感じにきこえる。

ちょっと考えてみます。

両者に「ド・ミ」が共通してますから、カギを握るのは、
「ソ」と「ラ」の性質となりそうです。

つまり「ソ」の本質が明るく、「ラ」の本質が暗い。
そう考えるとなんとなく納得できそうです。

でも。
これが、そう単純ではないんです。

当たり前のことだけど、ひとつひとつの音には、暗いも明るいもあ
りません。
「ソ」も「ラ」も単音では、そんな性格を持ち合わせていない。
全ての音は、同じです。

変な言い方になるけれど、「ラ」だって「ド・ファ」と出会えば、
いっきにスキップ感覚になるんですもん。

これ、不思議でしょ。

でも、これが自然です。

音だけじゃなく、色だってそう。

組み合わせによって、いろんな可能性がある。
そして、その組み合わせは、これはもう無限とも言えます。

この自然の不思議さ、おもしろさ、いや自分勝手な解釈を許しても
らえるならば「自然の真理とも言えるもの」を知るって大切だと思
います。

・・・。

「自然に生きる。」
よく言われる言葉です。
じゃあ、どんな生き方がそうなのか。
自然の中で暮らすことなのか。

僕は違うと思います。

僕が自然に生きるってことは、なにも自然の中で暮らすことではな
い。

僕の今を、自分なりに考えた自然の真理にあてはめてみること。
これこそ、自然に生きるってことじゃないか。

僕という「ラ」が、今、出会っているのは何という音なのか。

そして、次に出会う音は何なのか。

そんな無限性を単純に信じることは、ひょっとするとたくさんの問
題を解決へと向かえる力を持ちうることかも知れません。

ではでは。



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