「なんか、僕やん。」と思います。
●勝手に励ましたくなりました。
「君ら、すごいやん。
砂漠のラリーで優勝したこともあるやん。
世界一の耐久テストをくぐり抜けたやん。」
●勝手だけど、三菱車が喜びました。
●でも。
僕は耐久テストを受けたことがありません。
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【1】今日の発信
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■「ちくちくする副作用」
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薬を買うと、必ず「効能書き」がついてきます。
「せきをしずめ、呼吸を楽にします」というような感じです。
その効果を期待して薬を飲むのですから、効能書きは僕らにとって
大切です。
そして。
効能書きの他に「副作用」についても説明がついてますよね。
「この薬を飲むと眠気をもよおしますので、
車の運転などはさけて下さい。」
こんな感じです。
副作用はいやだけど、「副作用の説明」は安心をうんでくれます。
「ああ・・。
やけに眠いけど、副作用のせいだから心配はいらないや。」
とまあ、こんな具合に、原因がわかれば、ほっとしますもんね。
考えれば・・・。
僕は「効能書き」教員だったんです。
保護者を前にして、たくさんの「効能書き」を並べ立てることに熱
心な教員でした。
「子ども達みんなが、のびのびと意見を述べあえる授業をします。」
「そのために、こんな方法を採ります。
驚きから始まる授業、視覚に訴える授業・・。」
例えば、こんな効能ばかりをしゃべっていたのです。
きっと、鼻をふくらませて・・。
今、考えれば、「副作用」の説明が足りなかったです。
いえ、そもそも「副作用」なんて物を考えていませんでした。
僕の考える学級づくりは、すべての子に受け入れられるはずがない
です。
これは、きわめて当然のことです。
しかし、当時の僕はそれが見えなかった。
でね。
とても卑怯だけど、その言い訳に「情熱」という言葉を用意してい
たのだと思います。
今さらだけど・・。
まず、僕のやり方について、「副作用」を考えるべきでした。
僕の方針でやっていけば、こんな悪い影響も考えられる、という
ことを自覚しなければいけなかった。
内気な子は、僕の学級運営が苦痛だったかも・・・。
控えめな子は、自分を否定されたように感じたかも・・。
でも、そんな子は副作用を口にすることさえできなかった。
そう考えると、とても申し訳ない気になります。
なんだか、ちくちく痛みます。
自分のことをすっかり棚に上げるようで恐縮だけど・・。
でも、自身の反省から言いたいです。
子ども達が少しだけど、その痛みを訴え始めた今・・。
今こそ、学校は「副作用」を真剣に考える時じゃないかなあ。
そして、それを子どもや保護者に知らせてほしい。
それで、安心する子ども達が、きっと、きっといるはずです。
そしたら、僕ら親だって言えます。
「ああ、副作用だから心配いらないや・・。」って。
今さらだけど、ごめんね。
教え子のみんな・・。
ではでは、また次回。