お久しぶりです。 寒くなってきましたね。
ここ、九州、大分県でも、さすがに朝晩は冷え込みます。
そろそろ、こたつかな?
そんな毎日です。
ところで、今、僕は少年院の面接員をさせてもらっています。
少年院・・。
みなさんは、どんなイメージをお持ちですか?
僕は、あしたのジョーっていう漫画に熱中した世代です。
すごく有名な漫画だから、ご存知の方も多いかもしれません。
人生に希望を失っている若者が、ボクシングに打ち込んでいく漫画です。
その中に少年院が出てくるんですね。
いじめ、リンチ、脱走などなど。
漫画の中では、そんな恐ろしい光景が、これでもかと繰り広げられるんです。
子供の頃に、そういう情報が刷り込まれていましてね。
どうにも、あまり、いい印象はなかったわけです。
すさんでいる、とか、荒れている・・悲惨、闇の中・・。
そんな漠然としたイメージを持っていました。
だから、面接員を依頼されたとき、即答でお受けしました。
もちろん、僕なんかでお役に立てるのかなって不安はありました。
でも、そんな不安より、変な言い方ですが、やるぞっていう気持ちが強くわきあがってきたんです。
独りよがりの正義感とか、勝手な使命感みたいな感覚でしょうか。
お答えした後、かみさんに報告しました。
すると、かみさん、こう言うんです。
「恐くないの?」
聞けば、やっぱり、かみさんもあしたのジョー体験者でした。
その言葉で、娘も息子も、どこか緊張気味。
「恐くなんかないよ、やってみたいんだ。」
僕は、答えました。
こうして、僕と、罪を犯してしまった子どもたちとの 一期一会の交流が始まったのです。
(つづく)