いつも楽しく拝読しています。
今回の「体罰」を読んで、思い出した先生がいます。
私が臨時養護教諭をしていた時の話です。

一人は、小学校の先生です。
3年の男の先生は、決して怒らない先生でした。
職員室で、ある『新聞』を読んでいて、
いつも「子供は善である」と言われていました。

保健室にいると、子供がけがをして来ます。
不思議なことに、この先生のクラスの子が多いのです。
他の先生の話では、毎年この先生のクラスでは
大きな事故が起こるのだそうです。
手は出さないにしても、せめて子供たちが喧嘩をした時に、
叱り、諭して欲しいと思って見ていました。

中学の臨時養護教諭をしたときは、
竹刀をもった体育の先生方が校内循環をされるからこそ、
授業が成立していたように思います。
先生方は、物を使って頭や顔をたたくので、 
鼓膜が破れた子が何人もいました。骨折もいました。
子供たちは、自分が悪ければ、反発しませんでした。
しかし、自分が悪くないのに手を上げられたときは、
猛烈に怒りを表していました。

私は体罰を肯定も否定もしません。
そこに、子供を思いやる優しさがあればいいと思います。
子供に心の傷が残らなければいいなと願っています。

                  なみあげは



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