スーパーやデパートなどの催し物コーナーで開催されるイベントなのですね。
バター飴、子持ちニシン、昆布、鮭、ホワイトチョコ、、。
そうそう、札幌ラーメンも定番の一つです。
九州生まれの九州育ちの僕にとっては、思わず顔を出したくなる物産展なのです。
そして7月の声を聞くと、僕の町ではどこかのスーパーで必ず開催されるのです。
もちろん、今年も行われました。
これまた、もちろん、家族で出かけました。
そこで、見つけたものが「毛ガニ風味のラーメン」だったのです。
但し書きに「毛ガニエキス入り」と書いてありました。
ということはです、、。
ということは本物の「毛ガニ」は入っていないんですよね。
でも、そこには確かに「風味」があるのです。
そして、その風味を味わうことで、僕は、ほんの少し幸せな気分になれるのです。
高校生の頃、、、僕はある種の「人間不信」に陥ったことがあります。
「この人の笑顔は本物なのだろうか?」
「その言葉は本心からのものなのだろうか?」
「本当にこの人は夢を語っているのだろうか?」
そして、、、。
「僕の本当の心は、いったい何を考えているのだろうか、、?」
結局「自分の心でさえ、本当のところは、しっかり理解することはできない。」と
いう当たり前の結論に達したわけです。
今、考えれば青春の通過儀礼だったのかもしれません。
では、「自分らしさ」とはいったい何なのでしょうか?
今の僕は「風味」だと考えています。
自身でさえ把握できない本物の自分、、これを他の人に伝えることは難しい。
しかし、本物ではないかもしれないけれど、「風味」を出す。
そして、その風味の1部でも他の人に伝えることができれば、充分ではないで
しょうか。
人とのコミュニケーションは、その「風味」を味わい合うことなのかもしれません。
親子の間も同じみたいに感じます。
「僕風味」の父親像が伝えられたら、それで最高だと思っています。
そして、子どもの風味が見えたなら、僕はそれで幸せです。
毛ガニ風味のラーメンは、本物の毛ガニラーメンを知らない僕にさえも、北海道の
においを与えてくれるのです。
暑い本格的な夏は目の前です。
夏休みは、僕にとって、子ども風味を味わう絶好のチャンスです。
(了)
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