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【1】簡単な足し算と引き算  
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「地球上の人みんなが日本人なみの生活をすると、
 地球3個分くらいの資源やエネルギーがいるらしいよ。」

これ、僕んちのかみさんの言葉です。
何かの本で読んだらしいんですね。

かみさん、この数字はうろ覚えみたいですが、とにかく地球1個で
はたりない。
で、アメリカなみだと、地球が5個くらいいるそうです。

でも、地球は1個。
さらに、でも・・。
現在でも日本人は日本なみの生活をしてるし、アメリカ人もアメリ
カなみ。

ということは、どこかで、日本人やアメリカ人がオーバーしてる分
を、マイナスの生活をしている人や動物がいるはずです。
じゃないと計算が合いませんもん。
そういえば、絶滅してしまった動物がたくさんいます。
そして、今、絶滅のおそれがある動物はリストアップするのが大変
なほどたくさん存在しています。

人間だって同じです。
飢えに苦しむ人、寒さをしのぐ衣服さえもない人、病気をなおす術
のない人、産まれたばかりなのに死んでいく子ども達・・・。
そんな人たちの存在を僕は知っています。
日本やアメリカと比べてなんたる格差・・・。
そして、このような絶望的な格差が戦争を生んでしまうのだろうと
いうことも感じています。
現実に今も世界中に多くの戦火があがっていて、新聞は毎日その状
況を知らせてくれます。

極論であってほしいなと望んで書きます・・・。
今の僕が、動物の絶滅を引き起こし、飢えを作り、戦争を生み出し
ているのです。
地球が1つでは足りない生活をしている僕が、今、地球に暮らす僕
以外の生き物にマイナスの生活をしいているのです。

それは、まったく僕の意志ではないのですが・・・
しかし、そう考えている僕は、そういう「災い」をなくすような活
動や運動に意志を持って参加することもしていないのも事実なのです。
我ながら情けないなと思いつつも、何一つしていないのです。
言い訳になりますが、そういう勇気や力に欠けているのです。

そこで、僕は考えました。
せめて僕自身の生活から世界をみようと・・。
より豊かな生活を求めること、すくなくとも現状を維持しようとす
ること、この2つをやめようと思います。
なんのことはない、簡単な足し算、引き算です。
僕が今のままの生活をすれば、そのプラス分を誰かがマイナスで補
っているのですもん。
今日より、明日・・・、今年より来年・・・。僕は少しずつ、マイ
ナスの生活をしていこうと思います。
新しい年をむかえ、そんなことを考えました。

付け加え・・・・・。
では、このインターネットはどうなのか・・・。
インターネットだって明らかに僕のプラス分です。
けれど・・。
矛盾するようだけれど、僕は、インターネットこそ人類が初めて手
にした「個人が個人として直接手を結べる手段」だと考えているん
です。
だから、できれば、この手段は削りたくない・・そう思っています。
これも言い訳かなあ・・。



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