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   ■■■■■■  「ごはんのおかず」 ■■■■■■
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           Daily教育コラム第3部
      【発行責任者 はいつ でこ】
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/gohan/
    バックナンバーも上記にあります。
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■お知らせ(近況報告)    
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■「目の調子がぱっとしない。」と嘆いていたら、ぎっくり腰まで
 わずらってしまいました。
 また人の世の常とはいえ、悲しい別れもあり、ためいきの多い春
 を迎えていました。
 メルマガの発行が不規則になり、頂いたメールへの返信もいまだ
 にできていません。
 大変、失礼しました。
 にもかかわらず、このように僕の発信を読んで下さる皆さんに心
 から感謝しています。
 ありがとうございました。
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【11】 「はしっこのはしっこ」
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♪メダカの学校は川の中。
 そっとのぞいてみてごらん。♪

僕んちの近くには水路があり、メダカの姿を見ることが出来ます。
もっとも、1年中、いつでもというわけではありません。
田んぼに川から水を引き込む、その時期だけ水路が水で満たされ、
そこにメダカがやってくるのです。

考えれば、その時の水路は、川の水のいちばん
「端っこ(はしっこ)」になるわけですね。

ところで、ご存じでしょうか?

地球上の水の97%は海水なのだそうです。
つまり、淡水はたったの3%にしかすぎないのですね。
川や湖、池を合わせても、たったの3%。
そのわずか3%の、そのまた端っこの端っこにメダカはやってくる
のです。

生き生きと泳ぐ水路のメダカを見て、僕は、はたと思いました。

もしかすると・・・。
いや、きっと・・・。

およそ、人間の犯す罪というものは「真ん中」意識から生まれるの
ではないか。

「真ん中」に生きていたい、「真ん中」を歩きたい・・・。
そんな「真ん中」意識。

僕が感じる嫉妬心や虚栄心、そして、希望や安心感すらも「真ん中」
意識に起因するのではないか。

僕は、このメダカのように、端っこの端っこを生き生きと躍動感を
持って泳げるのか。
いや、すでにその躍動感という感覚そのものが「真ん中」意識では
ないのか。

ちょっとした「いじわる」や弁解のウソも、そして個人レベルを超
えた殺戮(さつりく)を伴う戦争も、大小の違いはあれ、「真ん中」
への執着が生んでいるのではないか。

小さな小さなメダカだからこそ、端っこに生きることができる。

そして、僕は幸いにも自分の小ささを知る感覚だけは持っています。

「端っこの端っこ」に生きること・・。
それは大きな特権であり、深い恵みなのだと、僕は思いました。

♪誰が生徒か先生か。
 皆でお遊戯しているよ。♪

(了)



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