前回は「かんちゃんのクリスマス」を読んでいただき、ありがとう
ございました。
これは、実際にあった生活の一コマを、お話風にアレンジした物な
のです。
「かんちゃん」のモデルにさせてもらったのは、めんちゃんという
8才の女の子でした。
年に1度のクリスマス。
うかれて行こうよって感じの僕にとって、
「入らないよ、くつ下の中に。
くつ下に入りきれないような物を頼んじゃだめだよ。」
という彼女の言葉は新鮮でした。
くつ下という小さな空間を思ってこそ夢がある・・・。
僕は、めんちゃんのつぶやきに、そんな真理とも呼べそうなものを
感じたのです。
その時からです。
僕が「ささやかな幸せ」って言葉に疑問を持ったのは・・。
「ささやかな幸せ」・・。
それまでの僕には、なんとも素敵な言葉でした。
でも、思ったんです。
「幸せ」に、ささやかなんてあるのかな?
本当は「ささやか」って思ってる幸せは最高の幸せなんじゃないか
なあ。
それを「ささやか」だって思うこと・・。
逆説的だけど、そう思うことが実は「不幸せ」なのかもしれない。
そう、考えたんです。
そのきっかけになったのが、このめんちゃんの一言だったのです。
本当にありがとうございました。
次回は、おはなし「カメとウサギの昼寝」を発信します。
どうぞ、おつき合い下さい。
ではでは。