かめおかです。
ごぶさたしてます。
今回の号を読んでいたら、
私がいま、かかわっている
横浜市青葉区小中高生ミュージカルの、
ラストシーンを思い出してしまったので、
長いけど、書きます。(爆)
気力があったら、
流し読みしてやってください。(^^ゞ
(私の作品です)
横浜市青葉区小中高生ミュージカル
http://homepage2.nifty.com/dorama-net/
むかし、世界には、何ひとつ存在しなかった。
音もなく、色もなく、
かたちもなく、時間さえもなかった。
沈黙だけが支配する空間であった。
あるとき、不意に、空間に裂け目が生じた。
その瞬間、世界は光と闇に分かれ、
時が流れはじめた。
ひとびとは、のちに、その瞬間のことを、
ビッグバンと呼んだ。
いまからおよそ、百五十億年前のことである。
またたくうちに、原始宇宙が形成され、
星々は、すさまじいエネルギーで、
放射状にそのすそ野を広げ、
いまもなお、広がりつづけている。
その宇宙の片隅の、ひとつの銀河系のなかで、
五十億年前、太陽系が生まれ、
四十六億年前、そのなかに、地球が生まれ、
三十八億年前、地球に、最初の生命が生まれ、
二億年前、哺乳類が地上に出現し、
二百万年前、人類が誕生した。
(雨の音)
(以下、ひとつのことばはすべてリフレインされる)
雨…
したたる…
大地に…
しみる…
芽生える…
いのち…
みどりの…
いのち…
光がさしこむ…
風がそよぐ…
雨 雨…
降る 降る…
いのちは育つ…
育つ 育つ…
森が育つ…
育つ 育つ…
(一転して力強く)
芽を出せ 伸びろ!
葉を茂らせろ!
幹を太らせ、枝さし伸ばせ!
花を咲かせよ
実をたわわにし
大地にしっかり根をおろせ!
(呼びかけるように)
(あるいは言葉はなく動きでもよい)
蝶が飛ぶ
鳥が舞う
うさぎがはねる
しかたちが駆ける
森のかしこに
いのちはあふれ
生きものたちが
歌い、遊び、笑い、憩う
(コールのように)
いのちはめぐる いくとせも
生まれて 生きて 子を産み 育て
繰り返す いとなみのなか
森はいつでも 変わらない
いのちはめぐる とこしえに
生まれて 生きて 愛して 死んで
繰り返す いとなみのなか
森はすべてを 包み込む
森は いのちのみなもと
すべてはこここから はじまった
(略)
(朗読)
むかし、宇宙が最初の呼吸をしたときに、
闇と光は、ふたつに引き裂かれた。
そして、互いの姿のあまりの違いに、
闇と光は、もとはひとつであったことを忘れた。
けれども、
光がなければ、闇はない。
闇がなければ 光もない。
光のなかに、闇はひそみ、
闇のなかに、光を見いだす。
光の力が、闇にまじり、
闇の力が、光に変わる。
互いをわけへだてることは、もうやめよう。
すべては、つながりあっているのだから。
いま、闇と光が結ばれる。
そのふところに抱かれて、ひとは生きる。