全国チェーンのビジネス顧客向けの大手文具店のコマーシャルです。
その大型文具店で、鉛筆やノートを沢山抱えてレジに向かう女性の姿
次に電卓が画面に大きく映し出されて、声だけが聞こえます。
男性「今月は教育費の出費が多いよなぁ・・・・」
女性「でも、私はお金の為に教師になったんじゃないから・・・・・・」
次にまた同じ女性が同じ店で文具を抱えてレジへ行くシーンが映し出されます。
隣のレジに、30代の男性が同じようにノートや鉛筆、クレヨンを抱えてやって来ま
す。
その女性の目を代理しているカメラの視線は、ふと目を上げたその男性と目が合いま
す。
男性の視線は一旦彼女が抱えているノートやクレヨンに移り、彼女の顔に視線が戻っ
てくると
「あぁ、あなたも小学校の教師なんですね・・・・・・」と無言の笑みが浮かびま
す。
その笑みは決して楽しい笑いや、嬉しい笑いではなくて、(充実感を伴ってはいるけ
れど)にが笑いなのです。
そこで、この大手文具店が
「私たちは、全国の教育者を支援しています(特別割引を実施しています)」とコ
マーシャルが終わります。
アメリカでの教員の平均給与は「学位を持った専門職」としてはかなり低く、日本の
教員の平均の半分くらいの年収で、しかも夏休みの2ヶ月は無給です。
そして、クラスには鉛筆やクレヨンやノートを買えない子が半分くらい居ます。
(小学校の)先生達はただでさえ安い給料の中から、自分の教室の備品として生徒達
のノートやクレヨンを(自主的に)大量に買っている事が、一般にも良く知られてい
る事実になっています。
大学へ進学出来る位の学力を付けてあげる事は、ある意味でその子たちへ「生きる力
(生活を維持していく力)」を付けて上げる事になるという事(クリントン政策)に
は僕も同意します。
でも、その子達を「競争原理の世界」に放り込む事がはたして「生きる力(生活を維
持していく経済力)」を付ける事になるのかどうかは僕にも(アメリカの現職教師に
も)疑問が残る事だと感じています。
米国の教員給与事情を考えると、「民間企業でさえ(決して儲かる客ではない)教師
に支援をし始めているのに、政府は何をしてるんだ?」と怒りを覚えますが、反面
「お金の為に教師になったんじゃない」というセリフが「お金の為に教師になった」
に変わってしまうのも困ってしまうとも思っています。
熱意のある人が教師になりたくても「教師の給料じゃ生活が維持していけない」ので
諦めざる負えない人が多い国と、
熱意のある人が教師になりたくても「安定した給与の公務員としての勤務先」を希望
する競争相手が多くて、採用試験に合格出来ない人が多い国と、どっちもどっちだと
は思いますが・・・・・
(了)
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【4】編集人ひとこと
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「今年の冬は、なんだか暖かくて変だなあ。」
そう思っていたら、急に冷え込みました。
「ああっ、寒くなったなあ、冬はいやだなあ。」
今度はそう思いました。
これでは「冬」の立つ瀬がありません。