━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■■■■■  家庭教育・独立宣言【通常版No.20】■■■■■
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      【発行責任者 はいつ でこ】
■「学校」と「家庭」・・。
 それぞれが独立した関係を築いてこそ、協力も成り立つと思い
 ます。
 まず「学校がなければ、困ってしまう。」という「学校依存症」
 から脱却し、「家庭教育・独立宣言」しませんか。

■このメルマガは2部構成になっています。
 僕からの通常版(週刊)と、
 皆さんや僕からの想い版(随時刊)です。

■バックナンバーは↓です。
 http://www.melonpan.net/mag.php?005259
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】本日の発信【通常版No.20】
【2】僕がやってること 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】ある少女と少年の言葉 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「学校なしでもいいですよ。」
そう言える家庭での子育てを僕は提案してきました。

繰り返しになりますが、それは「学校」を否定する言葉ではありま
せん。

学校と共存するのか、学校に依存するのか、ということなのです。

学校は勉強を教えてくれます。
けれど、なぜ勉強をしなければいけないのかという質問には答えて
くれません。
社会は、すべての子が学校に行けるように配慮してくれます。
けれど、なぜ、学校に行かねばならないのかという質問には答えて
くれません。

なぜ、答えてくれないのか。
それは、答えがないからだと、僕は思うんです。
そして、その「答えがない」という現実を、僕たち大人は受け止め
なければならないと思います。

しなければいけない勉強なんてない。
けれど、したい勉強はあるかもしれない。
行かなければいけない学校なんてない。
けれど、行きたくなるような学校はあるかもしれない。

これが、真実だと思うんです。

中学3年生のある女の子の声を聞いて下さい。
頂いたメールの部分的な引用です。
**********************************************
私は、学校が嫌いです。
なんのために学校に行くのか私にはわかりません。
両親は「せめて高校までは行かないと将来お前が苦しむ。」と言い
ます。
私が、「私に決めさせて」と言うと、
「そんなことは経済的にも社会的にも自立してから言うものだ。」
と言います。
先生に「なぜ学校に行かなければいけないのですか。」と聞くと
「その答えは自分で見つけるものだ。」と言いました。
「では、先生は、答えを見つけましたか?」と聞きたくなりました。
校長先生は
「学校に行きたくても行けない子ども達が世界中には数え切れない
 くらいいる。
 君たちは学校に行けることが当たり前だと思っているでしょう。
 けれど、それはとても恵まれたことなのです。」と言います。
 嫌でたまらない学校に行かされることが恵まれたこととは思いませ
 ん。
**********************************************

「では、先生は答えを見つけましたか?」・・・。
この問いは、僕ら保護者にも同じように投げかけられているのです。

学校は、たくさんの熱心な先生が支えるすぐれた教育機関だと思い
ます。
そして、これからも進化していくでしょう。

しかし、すべての子どもにふさわしい教育機関なんて存在しないの
です。

「学校に行きたいのに行けない。」
と子どもが言ったら、それは、大人が責任を持って解決、あるいは
解決の手伝いをしなければいけない問題だと思います。

しかし、「私は学校に行きたくない。」と子どもが主張したなら・・。
それは、その子に問題があるのではけっしてない。
学校が悪いのでもない。
社会が悪いのでもない。
家庭が悪いのでもない。
実はその子にとってごく自然なことなのかもしれません。

「家庭教育・独立宣言」。

僕はこのメールマガジンの最後に、次のメールをご紹介します。

******************************************
はじめまして、僕は中学3年です。
僕は別に勉強が好きなわけではありません。
でも、学校には楽しいことがたくさんあります。
それと同じくらい嫌なこともたくさんあります。

けれど、大人になったら世の中の役に立つ人間になりたいと思って、
嫌なことを我慢して登校しています。
好きではない勉強もしています。
僕の友だちもみんな同じだと言っています。

だから、不登校をする人は逃げている人だと思っていました。
なぜ、立ち向かわないんだろう、そんなのは卑怯だと思っていまし
た。
一人前の人間になれないだろうと思っていました。

けれど、はいつさんのメルマガを読んでいて、気持ちが変わってき
ました。
うまく言えないけれど、不登校をしながら、立ち向かっている人も
いるんだな
とわかりました。

はいつさんのメルマガを教えてくれたのは僕の母です。
僕の母は、はいつさんのメルマガが大好きです。
これはお世辞ではありません。
僕は最初、母がなぜはいつさんのメルマガをすすめてくれたのかよ
くわかりませんでした。
でも、今はわかりました。
僕が不登校の人は弱虫だと言ったからだと思います。

僕は学校をやめるつもりはありません。
でも、学校に来ない人を卑怯者だと思うのは間違いだったと思いま
す。

学校に行く人と行かない人がどちらもがんばれる世の中ができたら
いいなと思います。
これからもメルマガがんばって下さい。
さようなら。
****************************************

「学校に行く人と行かない人がどちらもがんばれる世の中ができた
  らいいな。」
この少年の言葉は僕にとって忘れ得ぬ言葉です。

長らく、おつき合いいただいて、本当にありがとうございました。

今回で「家庭教育・独立宣言」は最終回となります。

インターネットというとてつもなく広い世界で、こうして読み手の
みなさんとご縁を持てたこと、本当に幸せでした。

このメルマガは通算34回の発信に対して、124通ものメールを頂きました。
本当にありがとうございました。
 

子ども達を取り巻く環境は、とりもなおさず、僕たち大人を取り巻く環境でも
あります。
たしかに、その環境は疲弊し、ひずんできているのでしょう。

しかし、もっと確かなことがあります。

自分を取り巻く環境の中心は間違いなく自分だということです。

僕らは、環境に対し、作用も選択もできるはずです。
 

また、どこかでご縁があれば幸いです。
その時は、ぜひ、メールでお声をかけて下さい。

また、今回の最終回に対するご感想もお待ちしています。

・・・さようなら。

(完)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行者プロフィール:【はいつ でこ】
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/boku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】【僕がやってること】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「楽しく子育て川柳」
 (現代教育新聞社メルマガにて連載中)
 http://www.gks.co.jp/y_2001/community/senryu/senryu.html

■メルマガ童話「おはなし集・ぽとり」です。
    (ミニ創作童話に込めた僕の想いです)
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/mini/touroku.htm

■メルマガ「♪」
 (日常のこと、過去のこと、振り返って書きました。)
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/8bu/
■メルマガ「楽しもう歴史教科書」
 (学問に感性を持ち込んで楽問に)
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/his/
■メーリングリスト「D教育広場」
 (お気楽に子育てのこと話しませんか)
 http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/ml/mltop.htm
----------------------------------------------------------
■僕のメールアドレスは下記です。
 mailto:haitsudeko@yahoo.co.jp
■すべての著作権は編集人「はいつ でこ」にあります。
■無断での転載転用をお断りします。
■解除は下記からできます。
      めろんぱん
 http://www.melonpan.net/mag.php?005259
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



表紙へ メール