本が自分の友達だっていいでしょう。
極端に言えば、机の木目が友達だっていいでしょう。
人間は「人それぞれ」ですから、問題はないでしょう。
クラスの皆がワーワー騒いで遊んでいても、
自分はそんなことに関心がなければ、
1人で読書をするのもいいでしょう。
教師が友達がいなくて心配するのはなぜでしょう。
私も心配するのです。
心配する理由は、「友達と交われないで、この子は将来
生活できるのだろうか」と思うからです。
特殊な能力に恵まれていれば、1人でも生活できるかも
知れません。しかし、「具体的にどんな仕事があるか?」
と聞かれると返答に困ります。
小説家・画家・音楽家、、、これも1人ではできません。
作品を作って生活するなら、多くの人の協力が必要です。
現在「引きこもり者は100万人」といわれています。
この数字はますます増えるでしょう。
登校拒否の子どもが減少する可能性がないからです。
そして、この子どもたちは、進学・就職に恐ろしいほど
惨めな思いをさせられているのです。
保護者が「家庭教育ができない」のが原因でしょう。
個性・個性と言いながら、他人との接触の仕方が分からない
から、、、個人だけ、友達がいない生活をしているのです。
子どもが将来自立することが抜けた教育論は危険です。
親が子どもの生活の面倒を見れなくなったら、子どもは
どうしようもないのです。