>*******************************************************
>Q「あなたのお友達の名前を教えて下さい。(3人まで)」
>A「僕の友だちは本です。」
>*******************************************************
わたしも、ぴったり、こういう子でした。
いじめも、先生の体罰もあったし、家庭は荒れて親は暴力をふるうし
父は仕事を辞めてしまうし、性に関することは不潔だの一点張りだし、
トロくて忘れん坊だったので誰からも嫌われるし、成績はいつも1か2。
けっこうさんざんな子供時代だったのですが、本だけは自由に読ませ
てもらえたので、学校には行っていました。本はすばらしすぎる逃げ場
でした。
そのころに読んでいた本は「ドリトル先生」シリーズでしたが、中学に
なってエンデの「はてしない物語」にハマりました。
本の登場人物が私の友だちでした。きらいなドッヂボールで標的にさ
れることもなかったし、殴り飛ばす教師もいなかったし、本の世界は
最高に幸せでした。
で、いま何をしているかというと、エンデファンのHPを開いて5年にな
ります。いまだに友だちは多くないですし、心の病気にかかったりして
入院したりしましたけど、なんとか続けています。
結婚して子どもが二人いますが、時々学校行くのがいやーとか言い
ながらも、「べつにいかなくっていいよ」と言っていると、自然と出かけ
ていってます。教職免許だけは持ってるので、もし不登校になっても
読み書きだけは教えてやれるなあと、それだけ思っています。
HPの関連で、いまはやりのシュタイナー教育とか、東京憲治の学校
とか、自由の森学園とか、東京シューレとか、いろんなところとリンク
したりしてますが、ほんとに子どもの目線で、学校から独立している、
自由なところ(もしくは、家庭)というのは、少ないように思いますね。
母親の、教師の、心の荒廃がどうの、とよく言われますが、新しい教
育の「組織システム」を見つけようと躍起になってるような気がします。
すっごくお金をかけたり、外国まで留学させたり、そりゃあ親のほう
も先生のほうも血眼みたいですけど、私みたいに本漬けで、夏休み
には田舎の親戚のうちで山菜とったり海で貝とって食事にしたりした
生活をしてきてると、なんか、もっと自然でいいんじゃないのかなー。
とのんきに思えたりするのですが。都会育ちの人には、そういう自然
に、というのが、どういうことなのか、想像できないみたいです。
全体的に、みんな、お勉強の暗記はよくできるのかもしれないけど、
体験不足なんじゃないかって気がしてる今日この頃です。
思いつくことつらつらと書いてみました。お目汚しですいません。
よかったら、エンデ館ものぞきにきてください。