マイナスの生活と考えると、それこそすごく気が重くな
ります。たしかに今の日本やアメリカのような生活をそ
のまま続けるということは、地球環境を破壊したり、
人々の間だの貧富の格差を広げたりします。だから今の
私たちの暮らしを見なおすと言うことは大切です。でも
決意主義ではできないですし、ましてや原始時代にはも
どれないのですから。
方法はわりと簡単です。マイナスの生活というとすこ
し大げさなので、自分の暮らしの無駄な部分を点検して
削るだけでいいと思います。
たとえば電気製品の待機時間をなくすため、電源を
チャンと切っておいたり、コンセントから抜くこと。部
屋の照明を必要以上につけないとか、暖房の温度や冷房
の温度を押さえるとかするだけで、家計の無駄もずいぶ
ん省けるし、このことがエネルギー消費量も減らせま
す。
台所で食器を洗うときは、油分や醤油などは紙でふい
ておいてから洗うとか、汁やお酒などを流さないように
気をつけるとか。それから水道の蛇口はあまりひねら
ず、水は洗い桶に少しづつためながら洗うとか。
車をもっている人は、歩いていけるところとか自転車
ですむところには車で行かないとか。
たとえばうちの85歳になる父は、メモ用紙は買わず、
新聞広告や包装紙の裏の白いものを綴じて使っていま
す。そして使い終わったら古紙回収に出しています。
こんな小さな努力でも積み重なれば大きいし、これを
皆がやるだけですごいことになりますよ。
勇気や力なんて要りません。小さなことでもきちんと
考えて継続的に実行するだけです。