■目次
【1】「今」を歴史で読むコラム『中学生のための【いま歴】』
*「狂牛病」でゆれる現代社会。
* 牛肉と人間の歴史を探ります。
【タイトル】「タレのない焼き肉屋」
【2】メールありがとうございました。
【3】メールお待ちしています。
【4】僕がやってるその他のメルマガ
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【0】ご挨拶とお得なお知らせ
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あけましておめでとうございます。
いきなりですが、「手をひざの上」って言葉を聞いたこと
がありませんか?
学校の先生が「姿勢を良くしなさい」って意味で、よく使うんじゃ
ないかなあ・・。
僕、子どもの頃、センセによく言われてましたもん。
でね。
違和感なく、何の疑問もなく、その言葉を受け入れてきたんです。
43年間も・・・。
で、44年目の新年早々、僕は知ったのです。
「手はひざの上におけない」って事実を。
手は「ももの上」にのせなければ、いい姿勢にならないのです。
ぜひ、皆さんもやってみてくださいよ。
今すぐに。
ね、ホントでしょ。
だから、ホントは「手はももの上」がぴったりなんです。
これ、僕が気づいたのではありません。
あるメルマガから知ったのです。
すっごい視点やなあって、びっくりしましてね。
そんなお話が昌夫もびっくりの千話以上。
なんだか、のどかなふんわりとした「お話の森」って感じのメルマガです。
発行してるのは「いまむら」さんって方です。
下記に、その紹介文を紹介します。(←なんか変な表現だなあ・・。)
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【1】中学生のための【いま歴】-「今」を歴史で読むコラム-
(第3話)「タレのない焼き肉屋」
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2004年になり、またもや問題になった狂牛病。
世界中の経済や政治がゆれている。
牛肉を食べる人類にとって、これは大問題なのである。
ところで・・・。
地球上に約7億人もいるヒンドゥ教の信者さんは牛を食べない。
牛を「聖なる生き物」と考えているからだ。
牛の立場からすれば、世界中の人にヒンドゥ教に改宗してもらいた
いはずだ。
ちなみに、「ヒンドゥ」って「インド」と同じ意味。
つまり、ヒンドゥ教はインド教と言い換えてもいいよね。
両方とも、あの有名な「インダス河」って河がその由来だ。
そもそも「インダス」って言葉は、「河」って意味だから、
「インダス河」は「河河」だ。
あっ、今ひらめいたっ!
「河童(かっぱ)」は「インダス・キッズ」でどうだろうか。
まあ、そんなことはどうでもいいのだが・・・。
何を隠そう、僕は牛肉を食べない。
いや、別に僕がヒンドゥ教徒だというわけではない。
それは、宗教的な理由からではなく、次のような理由からだ。
ある日、あるテレビ番組で「むしゃむしゃと水牛を食べるライオン
の姿」を見て、ふと考えたんですね。
もし、僕が野生の人間だったら・・・。
僕は牛に勝てるだろうか・・・。
答えは「ノー」である。
武器なしでは、勝てるはずがない。
ライオンは牛に勝てる。
だから、牛を食べる資格がある。
ならば、牛に勝てない僕には、牛肉を食べる資格がない。
「大山倍達(おおやま ますたつ)」さんだけが、牛肉を食べる資
格がある人類だ。
僕はそう考えたのだ。
(作者注:
大山倍達さん:極真空手(きょくしん からて)の創始者。
素手で牛を倒し、「牛殺しの大山」と呼ばれた空手の達人。
孫弟子に「熊殺し」と呼ばれるウイリーさんがいる。
極真空手を学んだ著名人をあげてみよう。
昭和の日本テレビ史上に残る「キーハンター」の「千葉真一」さ
ん。
大ヒットした映画「燃えよドラゴン」の「ブルースリー」さん。
Mrボブサップに負けちゃった元横綱「曙」さん。
脱税で捕まっちゃった「K−1」プロデューサーの石井館長だっ
てそうだ。
そうそう力道山にも空手を教えたことがあるらしい。
そんなこんなで大山倍達さんは昭和の歴史に残る人物である。)
とまあ、こういう訳で僕は牛肉を食べないことにした。
ブタにも勝てそうにないから豚肉もやめちゃった。
だから、僕はヒンドゥ教の人とも仲良くなれそうだし、ブタを汚れ
た動物として食べない「イスラム教」の人とも話が合いそうだ。
「でも、家族とは話が合わないわね。(かみさん談)」
ゴホン・・・。
気を取り直して、牛肉と人間の歴史を見てみよう。
ふつうに考えれば、牛肉は食べ物である。
で、食べ物のうらみは恐ろしい。
どのくらい恐ろしいかというと・・・。
なんと、人間は牛肉がらみで大戦争を起こしたことがあるのだ。
牛肉は「タンパク質」。
お米にはたくさんの「タンパク質」が含まれているが、小麦はそう
ではない。
ということは、お米を食べないヨーロッパの人々にとって、牛肉は
大切なタンパク源なのだ。
しかし、肉には臭みがあるし、そのまま焼いて食べてもまずい。
みなさんだって同じでしょ。
「タレのない焼き肉屋」に行きますか?
行かないですよねえ。
でも、食べなきゃ「タンパク不足」になる。
で、どうしたか。
ここで、重要な役目を果たすのが「こしょう」である。
スパイス、薬味、つまり香辛料だ。
香辛料はまずい肉を最高の食べ物に変えてくれる魔法の粉なのだ。
で、11世紀(日本でいえば、平安時代)のヨーロッパの人々。
残念ながら、地元では香辛料が収穫できなかった。
だから、彼らはそのほとんどを、遠い遠いヒンズー教の国、インド
から手に入れていたんだ。
インドってカレーに代表されるように香辛料の国だもんね。
ところで、現在の地図を見てもわかるように、ヨーロッパとインド
の間には、イスラム教の国々がある。
その当時もそうだったんだ。
で、ヨーロッパの人々がインドの香辛料を手に入れるためには、
イスラムの商人を通さなければいけなかったんだね。
これ、複雑だけど、おもしろいよ。
ヨーロッパのキリスト教徒が牛肉を食べるために、豚肉を食べない
イスラム教徒を通じ、牛肉を食べないヒンズー教徒から香辛料を
買ってたってことだもんね。
結果として、大儲けしたのはイスラム商人だった。
だって、どんなに値上げをしたって、売れるんだもん。
ヨーロッパ人は買わないわけにはいかないからね。
だから、値上げ値上げ、また値上げ。
そして、買い占め、売り渋り。
香辛料がヨーロッパ人の手に入らない。
とうとうヨーロッパは「タレのない焼き肉屋」状態になっちゃって
しまった。
それで、ヨーロッパの皇帝(東ローマ帝国のアレクシウスさん)が、
激怒した。
「おのれっ。イスラムのやつらめ。
調子に乗って、こしょうを貯め込みおって・・・。
わしに、まずい肉を食わせるつもりか!
もう許せんっ。」
で、当時、絶大な力を持っていたキリスト教の教皇(きょうこう)
に、こんなウソの「たれこみ」をしたんだ。
「ねえねえ、教皇。
大変ですよ。イスラム教徒がキリスト教徒を迫害してますよ。
やっつけちゃいましょうよ。」
牛肉と宗教を絡めちゃったんだね。
これを信じたのか、ご本人もうまい肉が食べたかったのかわからな
いが、教皇はこの話しに乗っちゃった。
「くそう。許さんぞ。」
って始めた戦争が、あのキリスト教「十字軍」(1096年)なのだ。
十字軍は180年も続き、最終的にヨーロッパは勝てなかった。
しかし、宗教と牛肉が絡み合った歴史はまだ続く。
ヨーロッパは負けちゃった。
またまた「タレのない焼き肉屋」になっちゃった。
でも牛肉は食べたい。
しかたがないので、彼らははイスラム世界を通らずに、直接インド
へ行く方法を考えることになる。
となると海しかない。
海を通って安全にインドへ行く道を探すのだっ!
そういう歴史のニーズにお答えしたのが、コロンブスさんやバスコ・
ダ・ガマさんなんだ。
だからこそ、コロンブスさんはアメリカをインドだと勘違いした。
「へえ、そうだったの・・。
牛肉ってすごいのねえ・・・。
ふう・・。」
うーん、我が家最強のかみさんにため息をつかせるとは・・。
恐るべし、牛肉。
ではでは。
(了)
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【2】メール、ありがとうございました。
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■メール頂きました。ありがとうございました。
掲載不可のお申し出がなかったメールをご紹介させてもらいます!
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(1)「カマフェスト3」の発信について、
「川瀬」さんから。
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公地公民に関する「カマフェスト」。とても斬新な
視点であったと思います。
「全ての土地を天皇のものとしてしまう大改革がどうし
て混乱もなく行われたのか」という視点が、今までの歴
史学では弱かったし、教科書なんどはまったくこの視点
すらなかったのですから、斬新な視点だと思います。
この視点からもう一度、公地公民制の施行に関する歴
史を跡付けて見ると、そこには実は「政治的混乱」が
あったことが想像できます。
公地公民制を宣言した大化の改新の詔書は、そのご実
行された形跡が見られません。なぜならそれを実行に移
す法令も見当たらないし、木簡などでも確認できないか
らです。・・・
■はいつから:
やっぱり、川瀬さんの頭の中は歴史事典が入っている。
間違いない。
この続きは下記にて、必読です。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwkh8072/deko/his/iken/20.htm
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(2)「カマフェスト3」の発信について、
「山もっと」さんから。
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あけましておめでとうございます。
カマフェスト、おもしろかったです。
とても興味深く読ませていただきました。
はいつさんにかかると、歴史がまるで現在進行形のように
思えるから不思議です。
今年もがんばって下さい。
■はいつから:
うれしいなあ・・。
現在進行形か・・・。むひむひ。
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■お願い
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もらっています。
親子や学級、PTAなどで川柳作りをしませんか?
作品やご感想お待ちしています。
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●今回のお題は【冬休み】です。
●参考作品:
「成績で せちがらくなり パパサンタ」<Mr.White (46)>
●お時間がありましたら、下記のHPをご覧下さいね。
http://www.gks.co.jp/y_2001/community/senryu/senryu.html
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【3】メールお待ちしています。
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