どういういきさつで話題になったかを少し説明します。
実は「障害児教育」というテーマでの話から出てきたのです。
ところで、みなさんはダウン症という名前をご存じでしょうか?
先天的におこる異常症で、発達や成長の障害を起こすと言われています。
イギリスの内科医ダウンさんが初めて報告した症状で、その名をとってダウン症と
よばれているのです。
ダウン症の子ども達は「障害児学級」や「特殊教育」の場で教育を受けることが多
いです。
そのダウン症の俳優さんが主演する映画が「八日目」だったのですね。
誤解のないように繰り返しますが、「ダウン症」を演じる俳優さんではありません。
「ダウン症の俳優さん」が役を演じるのです。
その話を「教育広場」で聞いたとき、僕は正直に言うとこう思いました。
「ダウン症の俳優さん・・。そりゃ無理なんじゃないかなあ・・。」
僕にはそんな先入観があったんですね。
「でも、とにかく、一度見てみたいなあ・・。」
そして、昨日、ビデオを観たのです。
衝撃でした。
まさに衝撃です。
たった一本の映画なのに、僕は「障害とは?」という問いをもう一度問われました。
映画を見ているうちに、僕は僕自身をその出演者のうちに見たのです。
僕という役を演じてくれる役者さんがたくさん出演していた・・そう思えたのです。
あらゆる場面で、僕は顔を出しました。
そして、一緒に見ていた妻も同じ思いをしたようです。
「障害とは?」という問いは、実は「人生とは?」という問いと同義語ではないかと
思いました。
そして、その問いに対する僕の答えは「間違っていた」でした。
それは、充分に楽しめる、後味のいい映画だったからこそ感じられた答えでした。
内容については、まだ見ていない人のために、あえてふれませんね。
僕は、子供に見せたい、そう思いました。
いえ、必ず一緒に見ようと思います。
もし、すでに知っている方や、これから見る方がいれば、ぜひ、感想・ご意見教えて
ください。
補足:
ほんの一場面ですが「性」に関するシーンがあります。
家庭の方針によって、見せる年齢を配慮される場合もあるかもしれません。
(了)