ビタミンB群の中にビタミンB1(サイアミン)という栄養素があります。
仮に17歳の青年達がこのビタミンB1の栄養欠乏症に陥ったとします。
その症状は、体内にピルビン酸(酸性物)が蓄積され、血液中の乳酸の濃度を
高める。結果、疲労感、脱力感から始まり、脳に急性の生理障害を起こします。
そうなりますと、気難しくて不機嫌になり、他の人との協調性が失われ闘争的に
陥る。元々ビタミンB1は中枢神経や末梢神経の機能に関与していまして、
重症ですと、多発性神経炎や重度の情緒不安定になります。
栄養学分野ではこのビタミンB1を別名「道徳のビタミン」と呼ばれております。
多く含まれる食物に「玄米」、「胚芽米」、「小麦胚芽」、「押し麦」、「煎りご
ま」、
「米糠」、「酵母」等ですが、現代若者はファーストフード、コンビニフード、
インスタント・フード等などが好み、栄養が含まれる食材と全く縁がなさそうです。
小さい時の栄養は神経系統を形成するためにも重要ですが、現在の環境では、
直ぐに「切れる」とか「プッツンする」という具合に、壊れやすい状態にあるように
思われます。
正常な神経系統のお話をするつもりはありませんが、人間としての「道徳感」が
今回の事件で全く失われてしまったように思います。
教育情報とは異なった意見ですが、違った視覚から見ましても日本の社会性を
映し出している感じがします。
来週くらいにある食事の違いによるマウス実験の資料をもらう予定ですので、
よろしかったら、お知らせいたします。
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先日、お話をしました実験の情報が入りましたので、記載しておきます。
英国人ロバート・マッカリソン博士がインドの国立栄養研究所所長をしていた
時(約50年程前)に行なった実験です。
3つのグループ(A,B,C)に各マウスを1000匹づつ入れ異なった食事を27ヶ月
間
(人間で約50年に相当)与え、マウスの行動、体内変化の違いを比較する。
Aグループ:パキスタン北部フンザ人(長寿の国として有名)の食を与える。
主として穀物類と野菜。
Bグループ:インド人の食事(穀物、香料、豚・鳥肉)。
Cグループ:英国人の食事(牛肉、バター、チーズ、白砂糖等)。
結果:
Aグループ:全てのマウスが健康、解剖しても疾病が認められない。
Bグループ:胃腸障害、肝臓・脾臓障害、潰瘍、腫れ物、眼病、脱毛、貧血
等の病変がほとんどのマウスに認められる。
Cグループ:B群の病変類が全て認められる。またそれ以上に脳・神経系の
異常も認められ、凶暴性を帯び、攻撃し合う、弱い者を寄って
たかって共食いを始め、檻の中の弱肉強食化する。さらに性的
にも異変が起き、雄が雄に、雌が雌に乗りかかりセックスを
挑むようになった。
結果、先進国文明国家に多く見られる凶暴性残忍な殺人・暴力等の多発、
性犯罪、神経病患者の増加等は白パン、マーガリン、白砂糖入り紅茶・コーヒー
缶詰肉、野菜の煮物、安物のジャム等が原因で、人間にとって必要な
微量栄養素が欠乏している事が根元と見ています。
いかかでしょうか、もしそうだとすれば、17歳を含め現代の若者は先進国文明
国家の被害者とも見えます。吹けば飛ぶような神経構造で多大なストレスを
浴びているわけですから。事は教育だけの分野だけで済まされないようです。
また情報が入り次第、お知らせをさせて下さい。