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おっとその前に、【Chat】とは本来は「おしゃべり」の意味。
ネットワークに接続した者同士で、リアルタイムにテキストなどのやり
取りができるような仕組み。二人もしくは複数のユーザー間で、お互いに
相手のウインドウ上にメッセージを送り合うことで、会話のようなコミュ
ニケーションができる。
簡単に乱暴にいうと、離れている複数の人が パソコンの画面でリアル
タイムに筆談すること。筆談中は電話線などで繋がっている必要がある。
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■運良く? 6年生一組は22人の少人数で、Windowsパソコンは一人一台。
■パソコンはすべてケーブルテレビでインターネットに繋がっている
●相手校は B,C,Dの市内の小学の5,6年生。お互い事前に時間やルール
などは担当者が相談すみ。
●【チャットルーム=談話室】は 4つ。
パソコンに練達している教師のを借りたらしい。
●子どもたちは 無作為に その4つの談話室に振り分けられる。
●予定の時間がくると、手順にしたがって、自分のハンドルネーム
を入力して、談話室に入り書き込みを始める。
例 日本小の 森君なら 「にかみの」(にほん小 かみのくに)
~~ ~~~~~~
のようにつけるので、相手校の人も同室の同じ学校の人もその
人が具体的に誰かは特定できないようにしている。
これはいろいろの事情から 実名使用はさけているらしい。
●ローマ字入力の個人差はもちろんある。その差があまりひらかないように
と、文章はひらがなのみに約束されている。
僕は、ろうの男の子の側にすわる。彼はキー入力がかなり早い。
事前に知人からもメールで教えてもらっていたが、彼はこのチャット
にすごい興味を持っているようだ。そりゃそうだ、リアルタイムで
手話や筆談以外で 他の人と会話できるもの。
メールやチャットは障害のある人にとって ひとつの有力なコミュ
ニケーションの手段であることを目の前にした。
僕は先生の話を書いて 筆談でするが、彼はなれているみたいで、
こちらはそれほど書く必要もなかった。
●子どもたちは、画面を見ながら入力していく。
もちろん ・見知らぬ相手である。男か女かもわからない。・参観の大人が
画面をのぞき込んでいる。----だから、緊張をする。なんせ、おしゃべりを
のぞきこまれるからね。
・キー入力の抵抗はまだまだ強いだろう。
ということで、お互い休むことなく会話が続くわけではない。
が、「趣味は」「野球はどこのファン」「クラブは」などと 主に問い答えと
いう感じで 6〜9人くらいの人の会話が進んでいき、予定の時間はあっという
まに終わる。「あ〜あ、もっとした〜い」。
●子どもたちが チャットを始めると、その風景をデジタルカメラで撮影し、
4つの学校にメールで送信する。それを 授業後 大型のスクリーン?にうつ
して子どもたちに見せる。
--------------世の中、変わったぜ-----------------
IT森首相様
■やはりなあ、インターネットの常時接続があたりまえになるような
施策をとりなさい。
■せめて、障害のある人には、パソコンとインターネット代はタダに
しなさい。
---------------しかし--------------------------
子どもは汗を流して、群れて遊ぶのがいちばん必要だと隠居は力強く思う。
(了)
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【4】編集人ひとこと
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僕の子ども達が通っている小学校には昨年の4月にパソコンルームが
作られました。
それから、1年半が過ぎました。
その間、子ども達は2時間しか、その部屋に入ったことがないそうです。
1年半で2時間かあ・・。