でも、娘の日記に反省し、せめて仕事が休みの日にさんぽすることにしました。
さんぽコースに段々畑がみえます。
青いプラスティックネットをはりめぐらした段々畑です。
ネットは、イノシシよけだそうです。
イノシシは町中からほんの少し離れるだけで、出没するようになりました。
今の季節は、大根やカブ、ねぎ、白菜などが栽培されています。
そこは昔は全部稲が植えられていたそうで、今頃は、子供達の遊び場でした。
段々畑を飛び降りたり、よじのぼったり。
昔と言っても、たった一代前の話です。
価値観の多様化とよく言われますが、この段々畑もそうです。
棚田が段々畑になり、様々な野菜が少しづつ植えられています。
その野菜達も、今の嗜好に合わせて、やわらかく、あくがなく、嫌われない品種。
そして、子供の姿はみられなくなりました。
私はこの頃、変化の早さにストレスを感じています。
たとえば、結婚しない人が増えました。
したくてもできるものでもないし、押しつける気はありませんが、
結婚願望を皆持っていたのは、ほんの少し前なのです。
いわゆる婚期の子を持つ親は、その考え方の変化についていけないようです。
先生方はいかがでしょうか。
つかれませんか。
さて、先日NHKの「その時歴史は動いた」で
初代文部大臣、森有礼がとりあげられていました。
彼が、「欧米の先進技術のみを学ぶ」のではなく、国民を広く等しく教育して
国民の教育水準を上げる改革を断行したという内容でした。
ご覧になりましたか。
その中で、彼が義務教育、教科書検定、一斉昇級、運動会、修学旅行などを
取り入れたことを知りました。日本史で習っていたかもしれないけれど。
運動会と修学旅行は、集団意識を高めるためだったということを知りました。
集団意識の薄れた今、参加しない子供が出てくるのもあたりまえかなと
思ったことです。
あまりにも性急な改革についていけない人々に暗殺されたという彼が
今の世に生まれていれば、どのような教育改革をするでしょうか。
(了)
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【4】編集人ひとこと
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少し前に、「かわらなくっちゃ」という言葉が流行しました。
クリントン大統領は「Change」と言って当選しました。
ところで、僕は先日、中学校時代の友達に会いました。
「変わってないなあ、お前」・・。
そんな挨拶がやはり暖かく感じられてしまいます。