あるテレビタレントの言葉です。
それも、かなり影響力のある、いわゆる「売れっ子」さんなのです。
マスコミが第4の権力と言われるようになって、ずいぶんたちます。
その中でもテレビは大きな力を持っていることは明らかです。
しかし、冒頭の売れっ子さんの言葉にあるように、テレビは自信を失ってしまった
ように思います。
「こんな思いを伝えたい。
だからこんな番組を作った。
たくさんの人に見てもらいたい。」
これが、作り手の誠意であり、作ったものに対する責任ではないでしょうか。
そして、責任のないところに自信はないです。
電波という公共の財産をつかうテレビ。
そのテレビに大きな影響力を持つ人間が「いやなら、見るな。」という現実。
そして、それを「表現の自由」という言葉で粉飾できる日本。
なにより、そうまで言われても、その番組が高視聴率をあげているという現実。
僕は思います。
今、必要な概念は「表現の責任」だと。
テレビ局の経営者にお願いしたいです。
あなたの、子どもや孫に見せることができる番組を作って下さい。
それが「表現の責任」ではないですか。
ビデオ機器の普及に伴い、テレビには大人や子どもという時間帯の色分けが難しく
なってきました。
テレビ抜きの生活も難しいのも事実です。
だとすれば、僕たち親は大きな「見せる責任」が出てくるはずです。
「見せる責任」は「表現の責任」を自覚したテレビ制作者を生む土壌になる力があ
るはずです。
「表現の自由」「表現の責任」「見せる責任」この3つが意識されてこそテレビは
子育てに生かせる、そう確信しています。
少なくとも「第2次性徴期」までのテレビは「見せる責任」を意識する必要がある
と考えています。
僕はテレビ番組について、みなさんのご意見(おすすめ番組)をHPに掲載してい
ます。
(以前は「TV改革国民会議」という名前を付けていました。)
どうぞ、お時間がありましたら、ご意見をお寄せ下さい。
(了)