●「冬きたりなば、春、とうがらし。」
小学校2年生のめんちゃんが言った。
「それを言うなら『春、遠からじ』だろ。」と僕は返した。
「ううん、センセ、『春、とうがらし』でいいんや。」
めんちゃんは、一生懸命に首を振りながら答えてくれた。
「おにいちゃんは、今度、高校受験やのん。
お陰で、いつも、家の中でピリピリや。
これで、春の受験が近づいてきたら、完全に激辛状態やで。
うちら、たまらんわ。家族みんなで、とうがらしやて話しとるんよ。」
「そりゃ、大変やねえ。」と答えながら、思わず「ふふふ」と僕は笑った。
さてさて、と言うわけで、今回のお題は【受験】です。
あなたの思いを5・7・5のリズムに乗せて作ってみてください。
■参考作品
「家の中、禁句で満ちる、受験月」