バス、電車など公共的な乗り物にはほとんどシルバーシートがあります。
お年寄りが優先的に座れる席ですよね。
さすが高齢化が進む日本です。
お年寄りに配慮が行き届いています。
けれど考えてみて下さい。
これって、「お年寄りを大切にしない日常生活」の証じゃないでしょうか。
僕らが子どもの頃(昭和30年から昭和40年代)はシルバーシートなんていりませんでした。
多くの子供達はそんな物がなくても、立っているお年寄りを見かけたら席を譲りました。
もちろん大人達も率先してお手本を示してくれていました。
お年寄りに席を譲り、「ありがとう」と言われた時のうれしさ、てれくささは何とも言えないものでした。
子ども心に「生活の一部」としての「席譲り」があったのです。
今はどうでしょう?
シルバーシートという「制度」としての「席譲り」になってしまったのです。
つまり以前は全ての席がシルバーシートだったのです。
今はいくつかの席だけがシルバーシートになってしまいました。
以前ビートたけしさんが言いました。
「小さな親切、大きなお世話」と。
彼が類い希なる才能の持ち主であったため、この言葉は大きな影響を及ぼしました。
僕たちは「小さな親切」が「大きなお世話でないこと」を教育を通じて子供達に伝えねばなりません。
そうすれば、またシルバーシートのない世の中がやってくるのです。