僕も、時々、
「なぜ、あんなに配慮不足な発言をするんだろう?」と思ってしまいます。
しかし、考えれば、僕もかなり「うかつ」です。
どうも、うかつなことを言ってしまう、やってしまう悪癖があります。
まあ、政治家と僕とは責任や影響力が全然違いますが・・。
でも、教員をしていた頃の僕は、やはり大きな責任と影響力があったはずです。
そんな中でも、僕は「うかつ発言」を何度もしていました。
今日はそのような「うかつ」発言をご紹介します。
できれば、僕の「うかつ」ぶりより、子ども達の発想をご覧下さい。
■2年生の担任をしたときのことです。
算数の時間にこんな問題を出しました。
「70円もって文具屋さんに行きました。
50円の消しゴムを1個買いました。
おつりはいくらでしょうか?」
僕の頭の中には「70−50=20」があったわけです。
すると、てっちゃんがこう言ったのです。
「センセ、それ、おかしいで。
ぴったり50円はらえば、おつりはないやん。」
うーん、本当にそうでした。
50円の買い物に70円払うってことは、ありませんよね。
■5年生の担任、朝の会での話です。
「知ってる人もいると思うけど【人】という字は支え合ってできている。」
そう、偉そうに言ったんですね。
すると、よっちゃんはこう言いました。
「先生、だったら、【入る】も支え合ってるやん。」
うーん、言葉が続けられませんでした。
■6年生担任の社会の時間です。
「ワイシャツってホワイト・シャツのことらしいよ。」
そう知ったかぶっていうと、かっちゃんが言いました。
「えっ!じゃあ、ワイシャツって間違い?」
「いやいや、当時の人はそういうふうに聞こえたんだよ、きっと。」
「えっ!じゃあ、なぜ、ホワイトはホワイトって聞こえたんかなあ。」
ドキッ!そう言われれば、そうだよなあ・・。
配慮不足な質問、浅い知識のひけらかし。
僕の情けない「うかつ」さ。
ありがたいことに、その都度、教員として子どもから学ぶことができました。
そして、子どもの発想に感心させられたものです。
今年も終わりが近づいてきました。
新しく覚えたことよりも、知らないことが増えていく1年でした。
うかつな僕は、うかつのまま「不惑の年」を終えようとしています。
どうぞ、みなさん、よいお年をお迎え下さい。
ありがとうございました。
いろいろなご支援、本当に感謝しています。
(了)
今回の発信の一部は現代教育新聞社さんの掲示板にも書き込ませていただきました。
ゲストさんコラムにも寄稿してくれる「都築」さんの書き込みを受けて書きました。
次回発信は来年になります。どうぞご意見などよろしくお願いします。