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【1】【ゲストさんご意見】------2001/12/04------
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・皆さんからいただいた家庭教育・独立宣言に関するご意見です。
・子育てや教育に必要なものは論争より吸収だと思っています。
・どうぞ、ご批判・ご意見などお寄せ下さい。教育の複眼づくりにご協力下さい。
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■本日のゲストさんは、「ゆきこ」さんです。
 ゆきこさんは、基礎学力について、なぜ学ぶのかという観点からご意見を送って
 くれました。なお、下記の「>」行の部分は、先日の「家庭教育独立宣言6」
 からの引用となっています。
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はじめまして。いつも読んで勉強させて頂いています。
今回の「家庭教育独立宣言」も、このような考え方もあるんだなぁ・・・
ととても考えさせられました。

「基礎学力」について・・・
確かに、大人になってから長方形の面積を求めたり、メガホンの表面積は
気になりませんよね。

> 実生活のための「基礎」ではない。
> 上の学校に進学するための、つまり受験のための「基礎学力」なのです。
> 試験者側や行政から見れば「いいガッコにいけないぞ。」という脅しにも使
> える「基礎学力」です。
>
> だから、「どうして、私たちは小学校で円すいの表面積の求め方を学ばなきゃ
> いけないの?」という子どもの問いに、「受験のためだから」以外の答えは
> ないのではないですか。
>

私は、こう考えます。
今の小学生で、将来何になりたいのか、完全に決めてしまっている子供は、一体どれ
くらいいるのでしょうか。
子供たちは、これから、建築方面へ進むかもしれない。
何かの研究者になるのかもしれない。
花屋さんになるのかもしれない。
・・・それは、今現在ではまったく想像がつきませんよね?
「基礎学力」とは、将来を見つけるための手だてにもなるのではないでしょうか。
算数なんか嫌いだ・・・と考えている子供が、4年生になって分数のおもしろさに
気づく事だってあります。それが将来へつながっているかもしれない。
「将来使わないからやらない」ではなくて、「将来使うかもしれないから勉強
する」のだと思います。
「受験のためだから」という答えもまったくありえないとは思いませんが、
私がもし子供に聞かれたら、このように答えたいと思います。

実際に、私自身も学生時代、
「なんでこんな勉強してるんだろう。将来ぜったいに使わないよな。」
と思っていましたが、今は勉強してきて良かったな・・・と実感しています。

それは、私の職業が小学校教師だからでしょうか。
ペンネーム→ゆきこ
年齢→23
性別→女
現在の状況→先生

(了)



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