> 学校は勉強を教えてくれます。
> けれど、なぜ勉強をしなければいけないのかという質問には答えて
> くれません。
> 社会は、すべての子が学校に行けるように配慮してくれます。
> けれど、なぜ、学校に行かねばならないのかという質問には答えて
> くれません。
>
> なぜ、答えてくれないのか。
> それは、答えがないからだと、僕は思うんです。
> そして、その「答えがない」という現実を、僕たち大人は受け止め
> なければならないと思います。

大人が知らないんですから答えてもらえる子どもはいないと思います。

でも、答えがないわけじゃないんです。ただ、答えるために必要な
ことを今まで否定しているから、その矛盾に挟まれて答えられなく
なってしまっているんです。

学校に行かなければならないのは本人のためではないのです。本人の
ことを考えたら、行かない方がよいことは沢山あると思います。
でも、日本という社会から見て、一人の生徒さんが学校へ行かないと
いうことは大きな損失なのです。

学歴が全てというわけでは無いのですが、一般的に学歴が低い人ほど
収入が少ないです。税金の払いが少ないというだけでなく、社会に
対しての貢献が少ないことが多いです。よく、途上国の悲惨な
状況が伝えられますが、教育が行き届かないことから起きている
ことが少なくありません。

国家や公というものを、個人を抑圧するものとして教え、個人の
権利のみを追求した結果、子どもに学ぶ理由を説明できなくなって
いるだけだと思います。



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