政府は「エンゼルプラン」という美名の下に母と子を離そうとしています。
より長く、より手軽に、いつでも預けられる保育園を増やそうとしているのです。
それによって、働く母親が安心して社会生活をおくれるというのです。
「だから、もっと働いても大丈夫ですよ。」そう言ってるんです。
僕はこのエンゼルは将来爆発する導火線を持っていると思っているんです。
「子どもをもっと預けることができる」、それが安心ですか。
この件に関しては政府は詐欺師です。
だって一方で文部省や厚生省は、「親子のふれあいをもっと増やしましょう。」と言ってるんですよ。
2枚舌もはなはだしいです。
親が安心して働けるには子どもとの時間をもっと増やせることが必要です。
また、それが「エンゼル」の名にふさわしいのではないですか。
子どもは預けられる時間が増えることを歓迎することはないでしょう。
もし「もっと長い時間預けられる方が嬉しい」なんて言い出したら、それは、より深刻なことです。
だから政府は働くお母さんのお休みをもっと保証してあげるべきだと思うんです。
「どんなに働いても大丈夫だよ。」と言うのはおかしいです。
「そんなに働かなくても大丈夫だよ。」と言うことが福祉ではないですか。
少なくとも、「もっと子どもを預けて働こう」というのは福祉ではありません。
そして不況の今こそチャンスなのです。
(ちなみに僕は「不況」というより「普通」だと思ってるんですが、、。)
僕みたいな政治の素人でもわかることだってあります。
日本では完全失業率が5%近くになっていますよね。
つまり、仕事の方が人間よりも5%ほど少ないってことです。
だから、もし働きたいっていう日本人がみんな職に就けば、個人個人は5%ほど労働が少なくなるんです。
労働を5%少なくするということは20日に1度お休みが増えるということなんです。
けれども、このままでは給料が5%減ってしまいます。
もちろん減ったってお休みが増えればイイやって方もいるでしょうが、僕は減らないと思っています。
その理由について述べてみます。
まず仕事を分け合えますから失業者が激減するわけですよね。
失業者をを飢え死にさせるような日本ではありません。
だから、当然、生活保護や各種補助金を出しているわけです。
失業者が職を持てれば、その予算が激減するわけです。
そして、その予算を学校や教育施設、地域の教育予算とすればいいんです。
失業者が減れば景気は良くなります。
そして、企業や個人商店の経営もうまく回転し、ひいては給料も良くなる、というわけです。
働くお母さんだけでなく、お父さんもお仕事を5%だけ減らしましょうよ。
そして5%の仕事を、職を求めている人にやってもらいましょうよ。
結果として増えた20日に一度の休日を親子の時間にしませんか。
このまま、子どもを預ける時間が増え続ければ、それは子ども側から見れば危機的な状況になります。
そのつけは、きっと近い将来にやってきます。
いや、その芽はもう出ているのかも知れません。
エンゼルが火をつけた導火線、それを消し去れるのは僕たち保護者です。
僕たちが勇気を持ってほんの少し仕事を減らすこと、僕もやってみます。