悩みに悩んでたどり着いた結論は、
・自分の信念を持って、学級経営をする。
・自分の考えは他教師にも伝え、相互理解を図っておく。
・自分だけで抱え込まない。
でした。あたりまえのことばかりですが、結果的に1年間が終わったとき、私の学級
に不登校傾向児はいなくなりました。
もちろん私だけの力でそうなったわけではありません。他の先生方の協力、特に養護
教諭の先生と相談員の方のお力が大きかったと思います。
今回のコラムで、「たましい」さんは相談室登校児の安らぎの場となっていらっしゃ
ることを感じます。だからこそ、思いっきり甘えたりできるのでしょう。それは素晴
らしいことだと思います。
しかし、(大変失礼な言い方で申し訳ありませんが)、「たましい」さんの信念、な
ぜ相談員をやっているのか、子どもたちに接することでその子をどうしてやりたいと
思っていらっしゃるのかがつかめません。
まずは担任の先生と充分な打ち合わせをされ、その子をどうしていきたいのかの方向
をはっきりと定めることが第一ではないでしょうか。そして、方向に沿った部分では
叱り、甘えてもよい部分では甘えさせる。その相互理解を行わないと、結果的に何を
しているのかわからなくなってしまいます。
私がその学校で勤務した最後の年、一ヶ月の3分の1は欠席するという不登校傾向の
児童がいました。養護教諭と相談して、まずその子には自分が何をしたいのかをきち
んと話させることからはじめました。保健室や相談室に行きたければとめない代わり
に、行きたいということをきちんと話す、行ったら何をしたいのかを言う、話さずに
勝手な行動をとった場合はどの教諭も叱る・・・その方針を徹底させました。最終そ
の子は、自分の思いを話せる子となり、学級の中に自然に溶け込んでいくことができ
ました。
もちろん簡単な道ではありませんでした。でも、どこでも方針を徹底させたこと、そ
のやり方は間違ってはいなかったと確信しています。
自分だけでは、考えが間違っていても気づけません。まずは一人一人について、担任
の先生とご相談されることをお勧めします。
かってなことを書きました。お許しください。
「雅」より
(了)
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【4】編集人ひとこと
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僕は「不登校」は問題だとは思っていません。
この点では雅さんと少し異なります。
しかし、教室にやってこない受け持ちの子どもを気遣い、心配してくれる
先生の気持ちは、とても暖かいものだと思います。
家族のように、子ども達を見つめてくれる先生方の存在は大きいです。
まさしく「先を生む」という本当の「先生」だと思います。
ありがとうございました。