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【1】【ゲストさんコラムその43】------2001/03/05------
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・皆さんからいただいた教育に関するコラムです。
・教育の複眼づくりにご協力下さい。
・みんなで教育コラムの輪をつくりましょう。
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■本日のゲストさんは、「もえこ」さんです。
「もえこ」さんはお母さんです。
■2/22に僕が発信した「カンニング」(競争・テスト)そして、2/27の発信
「(再)本音はどこにある?」から寄稿をしてくれました。
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【タイトル】「[カンニング][本音はどこにある]に寄せて」
【テーマ】子どもと競争
【寄稿者】「もえこ」さん(お母さん)
【関連コラム】
●「カンニング
 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/sai-kanninng.htm
●「本音はどこにある
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/sai-honne.htm
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はじめまして。
四児の母です。
貴サイト時々覗かせていただいています。
また最近メルマガも拝読しております。
どのコラムも母としていろいろ考えさせられます。

22・27・配信分どちらも共通する内容ですね。
私も、はいつさんのようなことをよく考えます。
おっしゃる通りだと思います。
競争社会ではそんなこと考えることじたい葛藤を生むばかりです。
最近の子供を取り巻く環境を見ていると、ほんとに小さな子供のうちから
計算高くて、悲しくなります。

でもそれは全て大人が作り上げているものだと思います。

私の娘が小学校の時こんなことがありました。
毎授業中、何回子供たちが手を上げるかを数えて表にして持たされていま
した。
私は子供のランドセルから毎日「挙手回数表」に書かれた「正」
の字を見るたび、「どこか変」と思っていましたし、母親の私のほうが
ウンザリしました。子供たちの様子を見ていると子供同志でこんなこと
を言ってしました。「当たってしばらくはあたらないから、当たったすぐ
あとは
わからなくても手をあげたほうが数が稼げる」・・愕然でした。
いったいこの表は何を育てているのだろうと思ったものです。

こんな先生もいました。
問題が当たって答えられる度、クラスに貼った表のうえで平社員から
社長や会長に出世するというものでした。
先生方も子供が少しでも楽しく授業参加できるように必死なんだとは
思いますが、勉強の本質はいったいなんでしょう?
幸い疑問を持ったとある父親がPTAの席で抗議しました。
「私もしがない平社員です。『そんなことではずっと平社員のままだぞ』と
いう先生の言葉は教育者としてはあるまじき言葉ではないか。父親として、
プライドを持った平社員として大変心外です」というものでした。

その手のことは数え上げればキリがない日本の学校教育です。

また大半の人はそれを疑問に思わないようにも思います。
挙手回数表の「正」の数が増えるように追いたてる親。
挙手回数表まで管理する先生を「立派でよく仕事する先生」と誉める親。
どんな方法にもそこに良いところもあるとは思いますが、私は疑問でした。

学校でこんなふうに管理されていれば、キレル子供が出ても不思議は
ないとさえ思います。

もっともっと大らかになれないものでしょうかね。

(了)
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【4】編集人ひとこと
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■僕は、理科を専攻して教員になりました。
けれど、考えれば知らないことだらけです。
アブラナからどうやって油をつくるのかも知りません。
今、思えば、そんなことを学んで、子どもに伝えたかったです。
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