これは、教員をしていらっしゃる方々に、そしてその方々の周囲
(地域)の方々に私の体験談として聞いて頂きたいのです。
●教員が嫌いになった理由そのT
(いつも教師の息子と言う目で周囲から見られていた)
私の実家は祖父が教員、父は公務員、母も小学校の教員という環
境で育ちました。
小さい時からあそこの先生の息子と言うラベルが生まれてからずっ
とついてまわっていました。
何をするにも周囲の好奇の目がすごく気になって嫌でした。
今思うと、小学校から高校卒業まで周囲からのものすごいプレッ
シャーとの戦いでした。
私には5歳上の兄がいます。
彼はとても、まじめで、学校の成績も良く、いつもクラス委員や
生徒会長を務めるような「優秀な生徒」といわれてていました。
一方私はと言うと、田舎と言う事もあり学校から帰ると 川や広
場で暗くなるまで遊び、夕食後は疲れ果てて宿題もせずに翌日学
校へと言う毎日でした。
そして私が小学校4年生の時、兄が高校受験で県下一の進学校にす
んなり合格してしまったのです。
そんな時、周囲から「お兄ちゃんは良いところに合格したけど弟さ
んはどうするのかね〜」そんな井戸端会議の声が・・・
私は、「ほっといて!お兄ちゃんと僕は関係ない!」そう叫びたかっ
た。
兄のようになりたい!けど、なれない そんな自分が嫌になり、つ
いにはなんで教師の息子に生まれたのかその事をうらむようになっ
ていました。
教師の息子だからと言って特別視しないでください。
そして親兄弟と比較しないでください。
教員の皆さん、お子さんたちは大なり小なりそういうプレッシャーと
戦っています。
教師といえど、家庭に帰ればお子さんの保護者です。
お子さんのシグナルを受け止めてあげてください。
そして、教師という職業がどのような物であるか、そしてどんな思い
を込めて子供たちに接しているかを語ってあげてください。
そして、僕の親は教師をしているという事を誇りにさせてあげてくだ
さい。
そして、その周囲の皆さん、親の職業と子供は関係ないのです。
子供にはそれがとても辛いのです。
みんなと同じように見守ってあげてください。
(その2につづきます)
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【4】編集人ひとこと
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■大阪での恐ろしい事件。
メーリングリスト「daily教育広場」でも話題になりました。
マスコミのこと・開かれた学校のこと・精神障害のこと・・。
いろんな角度から、いろんな話を聞けて、自身の反省点がたくさ
んわかりました。
2度とこんな事件が起きぬよう、本気になることが必要だと実感
しました。
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