当時めんちゃんは小学校1年生の女の子。
少々、甘えっ子でした。
家では、はしゃぐのが大好きだけれど、学校ではちょっとおとなしめ。
そんな子どもでした。
休み時間は外で遊ぶのが半分、後の半分は教室で本を読んだり、折り紙をしたりしてました。
本を読むのがとても好きで図書の時間などは1時間中集中して読むような子でした。
けれども、算数は苦手。
眉間にしわをよせて、指とにらめっこして「ひきざん」に取り組む姿が印象的でした。
ある時、車の本を見ながら、僕にこう聞いてきたんです。
「車の部品は機械でつくるやろ。」
「うん、そうやね。」と僕。
「じゃあ、その機械の部品はどうやってつくるん?」
「うん、やっぱり機械でつくるんやろうね。」
「そのまた機械の部品は、またまた機械でつくるんやろ。」
「うん、そうやろうね。」
「じゃあ、きりがないやん。1番最初はどうなってるんやろうなあ。」
僕は閉口しました。
また、ある時は時計の学習の後こう聞いてきました。
「12時は1日のはじまりやろ。」
「うん、そうやね。」
「でも、昨日の終わりも12時やろ。」
「うん、、。」
「じゃあ、12時は始まりなんか終わりなんか、はっきりせんなあ。」
またまた僕は閉口しました。
そこで、僕はめんちゃんに聞いてみたのです。
「めんちゃん、鶏と卵、どっちが最初にこの世の中に出てきたと思う?」
「えっ?どういうこと?」
「もし、卵が先だとすると、その卵は何から産まれたのかってことになるやろ。
もし、鶏が先だとすると、その鶏はもともと卵の中にいたはずやろ。
だから、神様はどっちを先に作ったか誰もわかんない。
むずかしい問題やろ。」
「なあんだ、そういう意味か、、。」
めんちゃんは少しだけ考えました。
そして言ったのです。
「わかった!!簡単や!!神様が最初に作ったのは、、。」
(その2に続きます、みなさんも考えてみて下さいね。)