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■「3つの『もん』(2)」 -2000/05/10-  その(1)
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親と保護者はイコールではないと思います。
子どもを育てるという意志と責任が親を保護者にするのだと思います。

そして、子どもを何から「保護」するのか、という対象を明確にした方がいいと思うのです。
もちろん各家庭でその対象は様々でしょう。

僕と妻は子どもを授かった時に相談をしました。
できれば、僕らの思いを子どもにもわかりやすい言葉で伝えようと考えました。

そして、「3つの『もん』から守ろう」と決めたのです。
ちなみに僕の住む地方では「もの」を「もん」と発音するのです。

1つ目の「もん」は5月2日に「3つの『もん』(1)」にて発信しました。
「漬けもん」です。
テレビ・お菓子などの「みせかけの豊かさ」ゆえの生活習慣(漬け物状態)から守ろうというものです。
詳しくは その(1) をご覧下さい。

今日、僕が提案したいのは2つ目の「もん」についてです。

それは「流行(はや)りもん」です。

現代は情報化時代とよばれています。
今、時代は大変ありがたい一面を持ちながら、様々な副作用を子ども、いえ、大人にも残しています。
僕たちが一番感じるのは「流行」と呼ばれる「みせかけの価値観」の副作用なのです。

子ども達の生活は、非常に作為的な情報から「流行りもん」に影響されているように思えたのです。
「ルーズソックス」「がんぐろ」「こぎゃる」「チーマー」などなど。
そして、出ては消える哀れなキャラクターグッズの数々。
「みんなが身につけてるから」という理由で「自分も好き」だと思いこんでしまう悲しさ。

この哀れさや悲しさを教えたいと思ったのです。
でなければ、行動規範が「皆もやっているから自分もしていい」という依存型になると思ったのです。
また「流行りもん」は物心両面の使い捨てだとも思いました。

娘が5歳になった時に「流行りもんの悲しさ」を話しました。
「お父ちゃんは自分が好きな物は、みんなの好きな物とは違うはずやと思うなあ。」
妻は言いました。
「どんどん、あたらしい物が好きになったら、前の物が可哀想やないかなあ。」
そんな話をしました。

会話が終わったと思った頃、娘が言いました。
「おとうちゃん、おかあちゃん。
 そう言えば今『ポケモン』が流行ってるんよ。
 少し前は『どらえもん』やったんよ。
 やっぱ、両方とも『もん』やなあ。
 おもしろいもんやなあ。」

僕らは思わず笑いました。
僕らの子どもが将来、流行に追われるような生活をするのかも知れません。
しかし、それは、それでいいと思っています。
今、僕らが教えている「2つ目の『もん』」は今の娘に教えるべきことだと判断しているからなのです。
そして僕ら自身も「流行りもん」に惑わされる生活を捨てたいと思っています。

「漬けもん」と「流行りもん」、つまり習慣と流行という2つの「もん」を紹介しました。
僕らは常にその2つともう1つの「もん」を意識していこうと思っています。

そして、3つ目の「もん」は「ごえもん」なのです。
「ごえもん」については、またの機会に発信します。

どうぞ、皆さんのご家庭で「こんなことから保護している」という例がありましたら教えて下さい。

その3に続きます)



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