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【1】【ゲストさんコラムその12】------2000/09/28------
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・皆さんからいただいた教育に関するコラムです。
・教育の複眼づくりにご協力下さい。
・みんなで教育コラムの輪をつくりましょう。
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■本日のゲストさんは、M.Aさんです。
 M.Aさんは大学3年生です。
 若い世代の視点を複眼の一つとして吸収できそうです。
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【タイトル】「教育改革国民会議」について
【テーマ】ボランティア教育の考察
【寄稿者】M.Aさん(大学3年生)
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■関連コラムなど
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/GOIKEN26.htm
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「教育改革国民会議」について

「ご意見録その26」でY.Kさんもおっしゃっていたことですが、
ニュースでその教育改革国民会議が中間報告を森総理大臣に
提出したことが報じられていました。内容は「小中高のすべての生徒に
奉仕活動を義務付けることを検討し、将来的にはすべての18歳以上に
1年程度の奉仕活動を義務付けることを検討すること」というものです。
8月の時点よりより一層おかしくなっているのではないかと感じました。

私事ですが、僕が通った高校では3年になると、「ボランティア活動」の
斡旋が始まりました。何人かが行ったそうです。担当の先生は「決して推薦書や
内申書の加点を目指すものではないし、そういった見方をして行ってはいけない」と
言っていましたが、はたしてどうでしょうか?その斡旋を受けてボランティアに行っ
た人たちは、ずっと続けてきた人たちではないのです。こういうやり方がまかり通っ
ていいとはどうしても考えられないのです。
これはもう3年も昔の事です。

国民会議は首相の私的諮問機関ということですが、本当に役人たちから手の
届かない所で議論がされているのでしょうか。疑問です。でもさらに悪い事に
僕がこのニュースを聞いたとき、とっさに「徴兵制」という言葉を思い出しました。

「国家権力」によって「若い人」に「一定期間」の「兵役」という「義務」を「課
す」。

今回の国民会議の中間報告の内容との差は「兵役」が「奉仕活動」となって
いるだけです。ボランティアを一定期間やらせることに成功したら、今度は
自衛隊の災害救助隊で救助活動を義務付けるつもりでしょうか?
こうなってくると、教育改革なんてものではなくなります。
「森 喜郎という政治家は徴兵制肯定論者」という噂を聞いた事があります。
このまま行くと、とても恐ろしい未来が見えるような気がします。
杞憂である事を願いたいものです。教育をこんなものに使わせないためにも
教育改革国民会議というものの存在を、先生たち、親御さんたち、僕たちも、
もう一度見直してみたほうが良いのではないでしょうか?
                     
M.A

(了)

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編集人ひとこと
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強制ではないからこそ意義があり、システムでないからこそ暖かい行為が
あると思うんです。
そういう内面を熟成せずして、教育は語れないと思います。
以前に、シルバーシートについて書いたことがあります。
ぜひ、ご意見下さい。

シルバーシートをなくそう
 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/silverseat.htm



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