そうなんですよ!、自然の中にはたくさんの“はじめまして
!”が存在しているんですよね。
私もつい先週の土曜日のこと、福岡県と佐賀県の県境にある
脊振山という山の山頂付近で家族と仲間でキャンプをした時
に、35歳にして初めて見た蝉を捕獲しました。名前は“エ
ゾゼミ”、九州に生息しているのに“蝦夷”、不思議です。
捕まえた時は、なんという名前の蝉かわかりませんでしたが
、そのなんとなくエキゾチックな姿に興奮しました。クマゼ
ミとアブラゼミとの中間くらいで、羽根は透明。帰宅して、
図鑑で正式な名前を知りました。感動のキャンプだったので
す。
おまけに、十年以上捕まえていなかったオニヤンマやノコギ
リカミキリなど、懐かしい子供の頃の遊び相手との出会いに
たーくさんわくわくしてきました。そう言えば、ミミズクと
いう名前の虫にも生まれて初めて遭遇しました。
本格的な昆虫採集ではなく、キャンプがてらのちょっとした
虫採り。これはわざわざキャンプに行かなくても、はいつさ
んのようにちょっとした場所でも可能な遊びなのですよね。
おまけに、実物を見る、という何者にも変え難い知識、経験
となるのですから、親が率先して子どもたちをそういう場に
連れ出したいものです。
今月発売のアウトドア雑誌“BE-PAL”では、佐賀県の身近な
アウトドアフィールドが紹介されています。大人たちの原風
景として紹介されているわけですが、そこは生きた図鑑が展
開されているようです。そんな記事を読んでいると、生物の
講義なんて、不要じゃないか?って思ってしまいます。遊び
心と実体験、興味と知識が結びつく強力な教育シチュエーシ
ョンです。
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【2】関連コラム「編集人一言」(ボランテイア)
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/guest7.htm )
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【3】編集人ひとこと
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■教育改革国民会議では、「小中学校に奉仕の義務」を位置づけ
るよう提案したのだそうです。
「奉仕」って「義務」にしたら、その時点で「奉仕」じゃなく
なってしまうんじゃないかなあ。
僕はそう思います。
小中には9年間という長い教育期間があります。
あせらずに内面からの熟成を目指してほしいと願っています。
みなさんの考えも教えて下さい。
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(Y.Kさんより)
編集人ひとことに関して 全く同感です。
ボランティアを義務づけ高く評価し、大学入試などにも考慮する、なんてことを文
部省がいったことがあり、そういう方向に世の中は進んでいます。私は、これで日
本のボランティア精神は泥まみれになった、と思います。そもそも評価を見返りに
求めるような活動はボランティアではありません。なんで文部省はこういう教育破
壊行為、価値観破壊行為をしますかねえ。文部省をなくすると日本の教育は生き返
るということをいった人がいますが、ボランティアとか奉仕ということに関しての
見解を聞いていると、そういうやり方がこどもの心を破壊しているんだよ、といい
たくなります。
しかし、国民教育改革会議に寄せられた意見の中に、文部省の組織はがっちりと
固められていて金城鉄壁でどうにもならないと、他の省庁の人がいっているという
話がありました。
世論がどの程度反映されるでしょうか。要するに、役所にへいこらしなくなればい
いのでは、と思っていますが。先生方は、文部省に従いすぎると思います。規制が
強すぎるから日本の教科書は面白くならないのだと思います。規制緩和はまず文部
行政から。そうすれば、日本の教育も子どももだいぶ救われるのではないでしょう
か。
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【3】関連コラム「赤い月」(親子の対話)
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/akaituki.htm )
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「私は月」
乙女 25歳 主婦
7月19日のコラムを拝見いたしました。
私は、自分を月だと思っています。
満ちたり、かけたりする私。私の不安定な心をあらわしているかのように思う
のです。
そしてまた、こうも思います。
見えている部分以外のところに、意外と本当の心がある。
・・・そして、太陽はまぶしいのです。
エネルギッシュで、自信に満ち溢れていて、「愛を与えてあげましょう」と輝い
ている。
私にはそれが苦しくて・・・。
「与えてあげましょう」なんて高慢な愛情はいらない!
夜の闇から追い出されて、太陽が主役になるそのとき、月はどんな気持ちでし
ょう。
けれど、周囲の人の「私」の人間像は、紛れも無く太陽なのです。
いつも明るく、前向きで、人見知りもせず、快活な人物である・・・。
まさか、心の中に月を秘めているなんて、思いもよらないようです。
・・・そういう部分を演じている自分が確かにいます。
そして、それこそがストレスなのです。
だけど、そんなところもやはり「私」なのです。そんな自分を変えないのは、自
分の意志なのでしょう。
もちろん、親しい友人や夫は理解して、包んでくれます。
それが支えです。
いろいろな自分。自分でも解からない自分。それら全てを、とりあえず受け入
れてくれる人がいる。このことが、どれだけ私の支えになっている事か・・・!
青少年のいろいろな事件が起こるたび、聞こえてくる叫び。
「存在感が欲しかった」
どうか、みんなにとって、「月」を「月」として、包んでくれる人があります
ように・・・。
私は教師を目指しています。
自分の葛藤を、生徒理解のエネルギーに換えて、頑張りたいと思います。
はいつさん、これからも、ためになる、考えさせられる、そして感動的なコラ
ムを楽しみにしています・・・!
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【4】編集人ひとこと
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■現代教育新聞社さんが僕のコラム「赤い月」と「毛ガニ風味」を
8月号の新聞に掲載してくれました。
「赤い月」 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/akaituki.htm
「毛ガニ風味」http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/keganihuumi.htm
また、ライコスジャパンさんが教育優良サイトとして登録してくれました。
いろんな方に後押ししていただけてとても幸せです。
本当にありがとうございました。
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【6】【ご協力のお願い】
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■■■■■■ 川柳募集 ■■■■■■
【現代教育新聞の"GKS news letter"で教育川柳募集中です】
僕も少しですがお手伝いしています。
■現代教育新聞 http://www.gks.co.jp/
■川柳 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/kikaku/SenryuBosyu.htm
■今週のお題【昆虫(採集)】です。
■「虫のいどころが悪い」「玉虫色の決着」「虫のしらせ」など僕らの言語生活にも
虫はよく登場します。
小さく、時にユーモラスな動きを見せてくれる虫たち・・・
昔から僕たちの生活に密着していたんですね。
昆虫に関すること、採集の思い出、いろんなエピソード川柳にてお待ちしています。
■締切は8月28日(月)です。
■ペンネームと年齢をお書き下さいね。
■参考作品:「虫好きの 娘に今や 虫がつく」<たこ焼きさん(51)>