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【1】【ゲストさんコラムその32】------2000/12/19------
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・皆さんからいただいた教育に関するコラムです。
・教育の複眼づくりにご協力下さい。
・みんなで教育コラムの輪をつくりましょう。
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■本日のゲストさんは、M.Aさん(大学生さん)です。
 M.Aさんは大学で憲法学を学んでおられます。前回、都築さんのアメリカのCMか
 らの発信を受け、今回は日本のCMを素材に、寄稿してくれました。
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【タイトル】「経育分離」
【テーマ】経済と教育
【寄稿者】M.Aさん(大学生さん)
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■関連コラム
[先生]-アメリカのCMから-」(ゲストさん(都築さん)コラム)
 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/guest31.htm
政育分離
 http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/seiikubunri.htm
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一年前、親しい友人があるCMについて憤激していました。
(海外の?)証券会社のCMだったと(うろ覚えですが)記憶してます。

その内容とは・・・・。

アメリカのある小学校の授業風景が繰り広げられます。子どもたちは、
投資の勉強をしているのです。しかも実際にゲームとはいいえ
投資のシュミレーションをしているようです。何人かのグループに
分かれ、投資の成績を競い合います。そして、優勝したチームには
先生から賞状が与えられ、それを受け取った少年はとても誇らしげに
記念撮影に臨んでいる。

こんな内容だったと思います。
おそらく、そのCMは「日本人は投資をギャンブルのように、何か、
悪いもののように考えているが、アメリカではこんなに一般的なんだ」
というようなことを訴えているようです。ちょうど金融の自由化に伴い
海外から証券会社や銀行が日本に眠る個人資産を引き出そうと
ぞくぞくと参入してきた、そんな状況でした。

僕の友人はこの小学校(あるいは授業?)のあり方に憤激し、
僕自身もこのCMに違和感を覚えました。もしこのCMのような授業が
本当に行なわれているのなら、マネーゲームを小学生に覚えさせて
どうするんだろう、と。そして、それをまるで自慢げに、まるで日本は
こうすべきだ、と言わんばかりの証券会社。

はいつさんは「政育分離」という考え方をされました。でもどうやら、
もうひとつ、あるような気がします。教師の収入の問題。そして受験戦争が
沈静化しているにも係らずいっこうに減らない(もはや社会問題となりつつある)
教育費用の問題。「お金」を手段ではなく、ひとつの「価値」と捉える風潮。
このような問題は教育に良い影響を与えるはずがありません。と、するならば、
ひとつの理想として「経育分離」という考え方もあってよいのではないでしょうか。

M.A
(了)
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【3】編集人ひとこと
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いろんな会社が倒産していきます。
そんな話を公園で子ども達(8才くらい)がしていました。
「あのデパートつぶれるんで。」
「この公園もつぶれるんやろか?」
「かもしれんなあ」
表情は真剣でした。



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