一年前、親しい友人があるCMについて憤激していました。
(海外の?)証券会社のCMだったと(うろ覚えですが)記憶してます。
その内容とは・・・・。
アメリカのある小学校の授業風景が繰り広げられます。子どもたちは、
投資の勉強をしているのです。しかも実際にゲームとはいいえ
投資のシュミレーションをしているようです。何人かのグループに
分かれ、投資の成績を競い合います。そして、優勝したチームには
先生から賞状が与えられ、それを受け取った少年はとても誇らしげに
記念撮影に臨んでいる。
こんな内容だったと思います。
おそらく、そのCMは「日本人は投資をギャンブルのように、何か、
悪いもののように考えているが、アメリカではこんなに一般的なんだ」
というようなことを訴えているようです。ちょうど金融の自由化に伴い
海外から証券会社や銀行が日本に眠る個人資産を引き出そうと
ぞくぞくと参入してきた、そんな状況でした。
僕の友人はこの小学校(あるいは授業?)のあり方に憤激し、
僕自身もこのCMに違和感を覚えました。もしこのCMのような授業が
本当に行なわれているのなら、マネーゲームを小学生に覚えさせて
どうするんだろう、と。そして、それをまるで自慢げに、まるで日本は
こうすべきだ、と言わんばかりの証券会社。
はいつさんは「政育分離」という考え方をされました。でもどうやら、
もうひとつ、あるような気がします。教師の収入の問題。そして受験戦争が
沈静化しているにも係らずいっこうに減らない(もはや社会問題となりつつある)
教育費用の問題。「お金」を手段ではなく、ひとつの「価値」と捉える風潮。
このような問題は教育に良い影響を与えるはずがありません。と、するならば、
ひとつの理想として「経育分離」という考え方もあってよいのではないでしょうか。
M.A
(了)
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【3】編集人ひとこと
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いろんな会社が倒産していきます。
そんな話を公園で子ども達(8才くらい)がしていました。
「あのデパートつぶれるんで。」
「この公園もつぶれるんやろか?」
「かもしれんなあ」
表情は真剣でした。