この調査結果を見てでこさんは「因数分解は必要がない知識だから捨てたに違いな
い」と考え、「この調査結果は「義務教育で身につけねばならない能力とは何か」と
いう大きな
問題をも与えているのではないでしょうか」ととらえられてました。さすがでこさ
ん。とても良い感性をしている。
この調査結果は常識を持った人にはでこさんのようにとらえるしかない。でもこの調
査をやった人や多くの大学教授たちは違ったとらえかたをしています。曰く。「ゆと
りだとか学び方を学ぶだとか、興味関心を育てるだとかくだらない教育改革の性で大
事な知識が失われている」と。そして「教育改革反対」「もっと知識重視の教育を
!」と叫んでいます。
因数分解は理工系の大学の学生には必要な知識です。でもそれを忘れてしまったとい
うことは学び方が悪かったということと、中学校卒業後の学習の中でそれを使って応
用してもっと深い問題を考える経験がなかったから、それを忘れてしまったのです。
ですから大学教授たちのとらえかたはすごく一面的であり、ことの真実を理解せず、
ただ今までの学校のありかたを頑なに固守しようとしているだけです。
ですからこの調査結果は「義務教育で何を学ぶか」ということと「その学び方」のあ
り方を問いなおしているのであり、同時に後期中等教育のありかたも同じレベルで問
いなおしているのです。でこさんの「能力」の問題を私はこういうふうに考えてみま
した。
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【2】関連コラム「ピンストライプ模様」(制服)
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/pinstripe1.htm )
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まず、制帽が決まっていることに疑問を持ったとしても、過去には何らかの
正当な理由があり決められたものだと思います。会議で採り上げる前に過去に
決められた理由を調べる方が先だと思います。
私の高校は私服でしたが、スーツは禁止されてました。禁止が決まった当時は
スーツはオーダーメイドしかなく一着15万円はしたはずです。しかし、私が
在学していた頃にスーツの安売りが始まり一着数千円のものが出てきました。
そこで、当時の生徒会は「1万円のTシャツを認めて、3000円のスーツを
禁止する理由はない」と学校側と交渉して「高校生らしい質素な服装にする」と
いう条件の基にスーツ着用を認めさせました。
長くなりましたが、本来なら、こういう形で会議をすべきだと感じました。
それでは、次のメルマガも楽しみにさせてもらってます。
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【3】関連コラム「東を向いて笑う」(家庭教育)
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/higasiwarai1.htm )
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私は山口県の瀬戸内海に浮かぶ島の出身です。「初物に出会ったら東を向いて笑う
もの」という習慣は、私の故郷にも続いていました。でも、我が家ではあまり実行
しませんでした。ただ、かなりひょうきん者の兄が一人実行してみんなを笑わせて
おりました。兄だけが東を向いて笑い、他の家族はつられてそれぞれの顔の方向を
あまり変えずに大笑いしていました。
なつかしさを感じつつメールを拝見しました。少なくとも我が家では、兄につられ
て家族が笑う、和やかさが招来される、初物を意識し、なにがしかのありがたさも
感じるという徳は確かにありました。食べ物に季節感が無くなってしまった今日、
この風習も無くなるでしょう。
面白いなつかしいお話ありがとうございました。
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【4】編集人ひとこと
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■みなさんはどんな人生設計をもってますか?
僕はまず、60才までを人生、あとを余生としました。
そして、60才までを15年ずつ4つの期間に分けたんです。
現在、人生の第3期を歩んでいます。
この先、どうなることか、あまりよくわかりません。
でも、何となく、おもしろそうです。
■明日からお墓参りに行きます。
それで、休信となります。