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   ■Daily教育コラム通信■2000/05/31
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    発行責任者 はいつ でこ
   http://www.yukichi.ne.jp/~deko/
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【ご意見録その13】皆さんからいただいたご意見・ご感想です。
 お陰様で僕の複眼も少しずつ広がってきます。
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●目次
【 】タイトル(テーマ)
【1】「天の配剤」(教師)について
【2】「昨年同様」(家庭訪問・学校行事)について
【3】「年齢というフィルター」(少年犯罪)について
【4】「金魚と僕」(豊かさ)について
【5】編集人ひとこと
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【1】「天の配剤」について
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/tennohaizai1.htm )
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私は中学校教員を十数年しています。
教員の仕事は大変な部分もありますが、私に言わせればこれほど楽な仕事もないと思います。

というのも日々の仕事は誰からも評価されないからです。

残念ながら、「問題教師」であっても、法に違反するような行為がない限り、
身分は続いてしまいます。

で、教師は誰から評価されるべきか?
校長ではないでしょ! 
保護者ではないでしょ!
教師は生徒から評価されるべきです。絶対。

生徒は正しい目を持っていない。??
そんなことはありません。
生徒の目ほど正しいものはありません。
生徒の感性にはすばらしいものがあります。
上っ面だけの先生なんてすぐ見抜きます。
「ギャグが面白い」「楽できる」・・・・・
それだけの先生なんて選ばれません。

「好きこそものの上手なれ」
といいますが、教えるのを好きな教師と、生徒を好きな教師、どちらが良いと思いますか?

私はこれからも「生徒が好き」で、
「どうしたら生徒から好かれるような人間になれるのだろうか」
を考えて教師をやっていきます。
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【2】「昨年同様」(家庭訪問・学校行事)について
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/sakunendouyou.htm )
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 でこさん、今日のコラムはまったく同感です。
 以前、こられた先生は、祖父母も含めた我が家の環境を見てくださり、
「愛情に包まれて育てられていますね。」と感想をのべられました。
そういうときは先生も家庭訪問の意義が十分活かされたと感じるのではないでしょうか。
しかし、それからのち、祖父は痴呆症となり、先生がこられている間祖父がじゃまを
せぬようにする配慮が要るようになったとき、家庭の中をのぞかれるのは苦痛でした。

そして、今、働く保護者としては、一週間ほど子供が半日で帰るのは心配の種ですし、
20分ばかりのために、仕事を休むのが苦痛です。
家庭訪問は、時間を割り振られるので、強制的ですから。
それよりは、授業参観やPTCA活動のために効率よく仕事を休んで子供の姿を見てやりたいと
思ってしまいます。

なんでも昨年同様は楽です。波風が立ちません。
でも、私も今度PTAでの反省会や文集などで、訴えてみたいと思いました。

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【3】「年齢というフィルター」(少年犯罪)について
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/nenrei.htm )
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はいつ でこ 様
いつもE-mailを楽しみにしております。
最近、私は「栄養素」に興味を持ちその方面の勉強をしております。
ちょうどビタミンB群のまとめをしている時にこの文章を見て、
ひょっとするとこの様な仮説が出来上がるのでは、と思い書いてみました。

ビタミンB群の中にビタミンB1(サイアミン)という栄養素があります。
仮に17歳の青年達がこのビタミンB1の栄養欠乏症に陥ったとします。
その症状は、体内にピルビン酸(酸性物)が蓄積され、血液中の乳酸の濃度を高める。
結果、疲労感、脱力感から始まり、脳に急性の生理障害を起こします。
そうなりますと、気難しくて不機嫌になり、他の人との協調性が失われ闘争的に陥る。
元々ビタミンB1は中枢神経や末梢神経の機能に関与していまして、
重症ですと、多発性神経炎や重度の情緒不安定になります。
栄養学分野ではこのビタミンB1を別名「道徳のビタミン」と呼ばれております。
多く含まれる食物に「玄米」、「胚芽米」、「小麦胚芽」、「押し麦」、「煎りごま」、
「米糠」、「酵母」等ですが、現代若者はファーストフード、コンビニフード、
インスタント・フード等などが好み、栄養が含まれる食材と全く縁がなさそうです。
小さい時の栄養は神経系統を形成するためにも重要ですが、現在の環境では、
直ぐに「切れる」とか「プッツンする」という具合に、壊れやすい状態にあるように思われます。
正常な神経系統のお話をするつもりはありませんが、人間としての「道徳感」が
今回の事件で全く失われてしまったように思います。

教育情報とは異なった意見ですが、違った視覚から見ましても日本の社会性を
映し出している感じがします。
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【4】「金魚と僕」(豊かさ)について
( http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/kingyo.htm)
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別に私は経済が専門ではないのですが、お金については有効需要が考えられません。
つまりどれだけ得ても満足することがないものとして扱われてます。
大人の考え以上に社会のシステムとして定着してます。
この辺については子供に教えるより、大人のシステムの変更が必要だと思います。

お金では得られないものがどれだけあるか、子供に教えるべきでしょう。よく、人の
気持は買えないと言われますが、それは子供にとっては的外れな答えだと思います。
「お金で買えない欲望は?」と子供は聞いているのですから。

私なら「才能」と答えますね。努力なくして得られないものです。
また、そういう努力って、それだけで楽しい(苦しいですが・・・・)ものです。
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【5】編集人ひとこと
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■6月は「環境月間」なのだそうです。

 子どもを取り巻く環境も様々なものがあります。
  佐賀市では学校給食に遺伝子組み換え食材を使わないようにしたそうです。
 このような行政の信念のある態度に市民は感化されるものではないでしょうか。
 
■思わずうなった子どもの発言集(5)
 場面:音楽の時間にAさん
 「なぜドミソは明るく聞こえて、ドミラは陰気くさいんやろか?」



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