私のみている不登校傾向のある子達の中に、
家庭に問題のある子が何人もいます.
育児放棄や虐待.
そういうのを受けている子にとって
学校は唯一の保護出来る場だと感じています.
学校には行かなくちゃいけないから…
それを理由に、
一日のうち一時的には子どもを手放さざるを得ない親….
そして、一時的に解放される子….
確かに、います.
そして、そういう親子にも
根本では、もう泥沼にはまってしまって
自分たち親子の二者関係だけではどうしようもなくなって
疲れ果てている場合もあります.
地域のなかで家族が見守られ、
相互に意見出来たり、助け合えるような関係が現代の日本に多く残っていれば
家庭だけが孤立してしまうことは少ないのかも知れませんが
今、実際、外との接触が子どもの学校だけになっている家庭もあることを
見落とさないでほしいです.
集団を見ている学校にとって
一人一人の家庭の状況や、普通以上の援助が必要な場合の対応は
大変かも知れないけど、
でも、不登校…を、よくある当然の事…と、
捉えずに、
ひとケース毎に、きちんと対応を考えることは忘れないでほしい…
皆と学校生活を送れないことには、それぞれに理由があると思うから、
その理由を汲み取る姿勢はなくさないで欲しい…
不登校が今後どんどん増えたとしても、
それは同じで、
対応しきれなくなってくると思われるからこそ、
学校は知った情報を必要に応じて発信できる「パイプ」役としての役割を果たして欲
しいとおもうし、
学校から発信された情報をきちんと受け止める体制がもっと確立されていくことが必
要だと思います.
…みなさんはどう考えられますか?
(了)
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【4】編集人ひとこと
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■12月になりました。近くの川に、またコガモがやってきました。
こういう季節の事象に、ほっとする自分がいるわけです。
それは、実は悲しいことなのかもしれないです。
■「不登校」に関しては「お皿とスプーン」・「登る」・
「2つの道しるべ」というタイトルでも書いたことがあります。
もしよろしければ下記をクリックしてご覧下さい。
・「お皿とスプーン」
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/osaratosupuun.htm
・「登る」
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/noboru.htm
・「2つの道しるべ」
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/tyutai.htm
■また現場の中学校の先生からのコラムや実際に通学をしていない
お子さんの保護者のご意見も紹介させて頂いています。
・保護者のご意見
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/GOIKEN28.htm
・先生(Kさん)のゲストさんコラム
http://www.yukichi.ne.jp/~deko/colums/guest21.htm